家庭には家庭の数だけの当たり前があります。
それを一つずつ合わせていくのが、結婚なのだと思います。
とはいえ、私は旦那の実家で姑と同居なので多勢に無勢。
どちらかと言えば旦那の、姑の当たり前に合わせなければならない。
これは、たぶん 家を出て どこかでホームステイした・・・とか、親戚の家に長期間預けられた・・・とか
完全アウェイの経験がないとなかなか 解らないことかもしれない。
ただ、その中で 厳しいと思っていた実母の姿が 違って見えることがある。
私はもともとそれほど好き嫌いは激しい方ではないと思っているのですが
好きじゃないものを無理やり食べさせられたり
身体にいいから食べなさい!とか 言われた記憶がない。
嫌いな食材でも 調理方法によって 食べられる場合もある。
長女は葉物野菜は得意じゃないんだけど、トロトロになるまで煮込むと大好きだし
次女は目玉焼き、ゆで卵は嫌いだけど スクランブルエッグは好き。ゆで卵のディップも好き。
旦那は 酢(特に酢の物)が苦手だけど、ポン酢や酢豚は食べる。
姑はよく身体にいいから何でも食べなさい!と言う。
苦手だとわかっていて、
酢の物を出し、目玉焼きを焼いたり。
食べなさいと言うなら 食べられるように調理したらいいのに。
今はお姑さんに朝食を任せているけれども、
そう言われている子供を見るのがしんどい・・・
子供の好みに合わせてそれぞれに調理方法を変えると
姑は私には言えないからか
娘に「レストランんじゃないんだから甘えてるんじゃない!」と叱る。
そう、友達にそう話すと
でも、作るほうからすると
「作っててもらって 文句言うな」って言いたいよね
と言われた。
まぁ 確かにそうなんだよね~
私も 母に 「だったら食べるな」って言われたし。
でも、私を含め兄妹たちも 本当に嫌いで苦手なものは出されなかったように思います。
私は鶏肉の皮が子供のころから苦手で
今も焼き鳥の鶏皮は食べられません。
鶏肉のソテーや照り焼きなども
妹と私の分は皮がなくて、兄や父のにはついていた。
それが当たり前だったし、
私も長女と私のは取り除き
他の人のはつけています。
どっちがいい とか 悪い とかを言いたいのではなくて
ただ、自分が普通だと思っていたことが
案外とそうではなく
あれだけ厳しいと思っていた実母が
意外と 子供思いの母親な部分もあったんだな・・・
なんて 45歳にして気付いた。
私の当たり前と 菊池家の当たり前は なかなか合わない部分もあるけれど
子供には いいとこどりで、より良く生きられるような「当たり前」を身に着けてほしいな と思う。