『酵素ドリンク』と 『酵母ドリンク』の 違いは何？？
という またまた ややこしいリクエストをいただきましたｗｗｗ
何度か
「酵素なんて口から摂取しても意味がないよ」
とリケジョシリーズでも書いているので
正直 酵素はお腹いっぱいなのですがｗｗｗ
巷で 『酵素ドリンク』といわれるものは
果物を白砂糖（氷砂糖）で漬けたシロップのことなのですが
果物に付着している『酵母』の働きにより
『発酵』させている・・・というところが 通常のシロップとは違うそうです。
え？？ 酵素出てこないじゃん！！
って思った方。
正解！！！
果物そのものの酵素ってさ
それほど多くはないんです。
なので、生野菜を積極的に取って
野菜の酵素を取り入れる・・・とか
まず あり得ないんです。
そんなに 野菜自身が酵素を持っていたら
すーぐに 味が変わりますよ？？？
果物を発酵させるのは 果物に付着している 『酵母』の働きによります。
んじゃ『酵母』っていうのは 何か？というと
いわゆる 真菌という生物の一種で 単体で存在している という特徴があります。
同じく 真菌で有名なのは キノコやカビ、水虫なのですが これらは団体？で存在しています。
で この酵母は 英語では YEAST（イースト）と呼ばれます。
はい、パンなどを作る あの イーストです。
酵母 と イースト は 同じです。
（天然酵母を使ってます、イーストは使ってません！！というパン屋さんは
言いたいことはわかるけど、正確に言うと その表現は間違っている！と言うことになります）
酵母（イースト）は それこそ 莫大な種類があって
アルコール発酵（アルコールを作るの）が得意な酵母もいれば
炭酸発酵（炭酸ガスを作るの）が得意な酵母もいます
（専門的に言うと 酵母は通常酸素がある状態だと
アルコールを発生させにくく 炭酸ガスを発生させるのですが
中には 酸素があっても アルコールを発生させる酵母もいて、
このタイプがお酒の醸造に使われます）
それぞれの酵母の特徴を生かして
酒造に用いる酵母もあれば
製パンに用いる酵母もあります。
で、その 酵母がどうやって アルコールを作ったり 炭酸ガスを作ったりするか・・・
と言いますと
酵母の体内の 10数種類の『酵素』を使って 糖分（酵素ドリンクの場合は 果物だけでなく添加された砂糖も）を分解しているのです。
酵母は糖分からエネルギー（ATP）を取り出すために
簡単に言えば、自分が生きて 自分を増やすために
酵素を持っているのであって
ヒトサマにあげるために 酵素を持っているわけではないので
酵素を分泌したりはしません。
なので、シロップの中に酵素そのものが たくさん含まれている・・・というのは間違いです。
酵母がたくさんいる ということは
相対的に 酵母の体内に含まれる
酵素もたくさんある・・・
ということです。
体内に持っているだけです。
ということで
『酵母ドリンク』 と 『酵素ドリンク』何が違うの？？
と言われれば
何も変わらないし
どっちかっつーと 酵母ドリンクのほうがニュアンスとして正しいと思われます。
こんなん言うから嫌われる リケジョの『酵素ドリンク』『酵母ドリンク』①←今ここ
https://ameblo.jp/nahokichis/entry-12392404135.html
こんなん言うから嫌われる リケジョの『酵素ドリンク』『酵母ドリンク』②
https://ameblo.jp/nahokichis/entry-12392412395.html
こんなん言うから嫌われる リケジョの『酵素ドリンク』『酵母ドリンク』③
https://ameblo.jp/nahokichis/entry-12392421200.html