こんなん言うから嫌われる リケジョの『乳化剤』の話 | 西郷村に嫁いでみた!~ナホ吉の田舎嫁奮闘記

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関西生まれ関西育ちの外資系バリキャリ ナホ吉が、ひょんなことから福島県西郷村に嫁ぐことに・・・。ド田舎の長男の嫁としてやっていけるのか!?迫る来る親戚たちをかき分け 子供に誇れる村作りができるのか⁉️乞うご期待!

乳化剤は 界面活性剤

 

と 聞いたときに 皆さんはどう思うでしょうか??

 

やっぱり 乳化剤って危険なんだ!!!

 

と思うのでしょうか??

 

 

*ここで言う『乳化剤』とは 食品添加物として認められている乳化剤を指します 

 

先日 リケジョへのリクエストで 

『乳化剤と 界面活性剤の違いについて』

聞かれました。 

 

結論を申し上げると 冒頭のとおり

 

乳化剤は 界面活性剤です。

 

が、いわゆる『自然派』の方が仰るように

 

『界面活性剤』を 「乳化剤」と言うように表記しただけであって

洗剤やシャンプーを食べているのと同じ!!

というのは 間違いです。

 

 

界面活性剤・・・というのは 

簡単に言うと 水と油を混ぜる性質がある物質 をすべてひっくるめて 『界面活性剤』と言います。

 

台所洗剤や 洗濯用洗剤が 『洗剤』として存在するのは

油と水を混ぜることが出来るので 油汚れが取れるのです。

 

『界面活性剤』には

このような 水と油を混ぜる性質のほかにも

 

起泡作用

消泡作用

均一作用

洗浄作用

殺菌作用(私と乙女旦那は 大学で界面活性剤(乳化剤)の殺菌効果を研究していましたw)

 

 

 

などなど、様々な作用がありますが

物質ごとにその特徴は違います。

 

ですので、

 

洗浄作用と 起泡作用に重きをおいた 台所洗剤

洗浄作用は欲しいけど あまり泡立ってほしくない 食洗器用の洗剤や 洗濯用洗剤

 

というように わかれているんですね。

 

 

で、この 『界面活性作用をもつ物質』の中で 

特に人体への安全性が高いもの を 『乳化剤』として

食品に添加することを認めています。

 

ですので、『乳化剤』は 『界面活性剤』ですが

『界面活性剤』は 『乳化剤』ではない・・・という図式が成り立ちます。

 

 

これは 中学校の時に習う 必要十分条件とか 必要条件 とかの考え方です。

 

 

『乳化剤』は 『界面活性剤』で

界面活性剤は 洗剤の主原料!!

だから 乳化剤は洗剤と一緒!!

 

という理論を展開しているサイトの記者 および 信じている人は 

義務教育から

やり直してください!!!

 

 

 

さて、ではその『乳化剤』ですが有名なのは

グリセリン脂肪酸エステル と レシチン です。

 

特に グリセリン脂肪酸エステル は 

乳化剤の半数を占めるほど 汎用されているものですので まずこちらの解説を。

 

グリセリン脂肪酸エステル は いわゆる 合成系乳化剤と言われ

1850年代フランスの科学者により初めて人工合成に成功

1930年代にはマーガリンに添加(水滴が分離するのを防止するため)されています。

 

が! 実は 古くから天然油脂に含まれていることが知られていました。

もちろん、 人体(人間の脂質)にも含まれています!!

 

 

これが『危険』となると 脂質の多くは摂取できなくなります。

 

 

 

そして、天然系乳化剤として汎用されている レシチン

こちらは 主に 大豆や卵黄から抽出されます

 

ということで、 大豆や卵黄に含まれている 物質です。

 

 

『乳化剤は (すべて)危険!!』と仰る方は

卵も大豆も食べないでください。

 

そして、この手のサイトによくあるのが 問題のすり替え・・・

 

『乳化剤は 界面活性剤なので危険!!』ということを主張していたにも関わらず

彼らが大好きな『大豆(レシチン)』に話が及ぶと

 

『レシチンは大豆から抽出される。

この場合、表示義務がないので大豆は遺伝子組み換え大豆を使っている。

だから 危険!!』

 

という理論にすり替えている。

おいおい、今は 『乳化剤』の話をしているんじゃなかったのか??

 

まるで 夫婦喧嘩中に 

過去のこんなことや 

あんなことを持ち出してくる

ヒステリー女のようだwww

 

 

あ、うちんちでは 過去のことを蒸し返すのは 乙女旦那ですがwww

 

 

 

ということで

『乳化剤』は 『界面活性剤』ではあるけれど

『界面活性剤』は 『乳化剤』ではないし

 

ましてや

 

『乳化剤』は 洗剤ではありません。