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最近のドラマから会社の破産と再生を学ぶ第1回
1. 「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」
弁護士が主役のテレビドラマは数多く放映されています。
「現実はそんなんではないけどなあ・・」と思いながら、たいていのドラマはチェックしています。
最近、始まったのが、「リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~」です。
0.01%の希望があるならあきらめない・・
倒産は人の命にかかわる問題として、会社再建に心血を注ぐ弁護士の話です。
主人公の弁護士のモデルとなったのは、
「いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる」(角川文庫/KADOKAWA)の著者であり、
今も現役で活躍している弁護士・村松謙一氏です。
村松弁護士は、一部上場企業から個人商店まで、倒産の危機から再生させた会社はこれまで200社以上もあるそうです。
そんな村松弁護士はこのドラマでは、俳優の反町隆史が村越誠一弁護士という名で演じます。
2. 第一話から学ぶ私的整理
第一話では、自殺も考えていた水産会社社長の救いを求めるFAXから始まります。
この会社の地域での必要性を考えて私的整理を提案します。
バンクミーティングを何回も開き、優良部門を新会社に残し、不採算部門を過剰債務とともに清算する、会社分割という選択をして水産会社を救いました。
最後まで対立をしていたメインバンクの担当者とも最後には志が一致し、この会社は再生できました。
※バンクミーティングとは、経営状態が不安定な状態に陥った企業について、「取引金融機関が一堂に介して同一の情報開示をして、今後の再生について合意を得る場」のことをいいます。
3. 第二話から学ぶ民事再生
第二話では、破産寸前の国の有形文化財の建物を有する老舗旅館の話です。
半年間、従業員に給料未払いにも拘らず、従業員はこの旅館を愛していて、旅館を残してほしいと嘆願します。
メインバンクの担当者でさえ、この旅館を救ってほしいと嘆願するのです。
そこで、事業場と先を見つけ、民事再生をすることになりました。
民事再生手続きの債権者説明会で、電力会社からの質問に「民事再生の開始決定以前の滞納分も支払えるように検討する」と、応援に来ていた新人弁護士が回答をしたことが明らかになり、説明会は紛糾してしまいます。
しかし、村越弁護士と新経営者の努力で、債権者集会期日で再建案が可決され、破産を回避しました。
※民事再生とは民事再生法に基づいて、裁判所が関与しながら、経営が悪化した企業を倒産させずに、事業を再生させる法的整理の再建型手続きのひとつです。圧縮した債務の元本を何年(最大10年)で弁済していくため、資金繰りの負担が抑えられます。
※一部の債務を支払うことを「偏頗弁済(へんぱべんさい)」と言います。支払が不能になった後に、特定の債権者(お金を貸した人)に対してのみ、優先的に返済する行為のことをいいます。法的債務整理では、「債権者平等の原則」を守るため、偏頗弁済は禁止されます。
第三話以降は次回へ
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