給与ファクタリングって
新型コロナの影響で、
仕事が減ったり・・
給料が下がったり・・
残業代がつかなくなったり・・
生活費や借入の返済が苦しくなる方が増えているようです。
債務整理のご相談も増えてきています。
そんななか、こんなお問い合わせがありました。
「給料のファクタリングを検討しているのです・・・?」
ファクタリングとは、
債権を支払期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスです。
企業の資金繰りとして、売掛債権を対象とした「事業者向けファクタリング」という業の存在は、以前からありました。
それが、個人が、勤務先に対して有する給与(貸金債権)を対象とした「給与ファクタリング」を業として行う貸金業が現れました。
給与ファクタリングは「勤務先から受け取る給与」をファクタリング会社に売却し、給料日前に現金化するというものです。
しかし、この給与ファクタリングについて、貸金業法、出資法違反であるという判決も出ています(東京地裁令和元年(ワ)第28074号外)。
高額な手数料を取られ、手取り給与額が減少して、より資金不足を招くことになりかねません。
悪いことは恐ろしい速度で進化します。
給与ファクタリングの誘いには注意しましょう。
参考:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」