ピザの話 | とある塾経営者のひとりごと

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ASDあるあるの話爆笑

アスペルガー系の子ども〜青年の「保護者の方」からの相談でよくあるのが、「ウチの子おねがい、自分の好きな電車の話しかしなくて困るんです」「テレビゲームの〇〇の話と現実の話が…頭の中そればっかりラブ」と言った相談。

保護者の方、と言ったのは「本人」は困ってないから。

そんな時は、本人に「ピザの話」をするようにしてます。


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ニコ「ねぇ、ピザって好きかい?」
おねがい「うん」
ニコ「今晩ピザ出たらうれしい?」
おねがい「うん」
ニコ「じゃぁさ、明日の朝もテーブルにピザ出ても良い?」
ニコニコ「ええぇッ、いいよ」
ニコ「じゃぁ、明日の昼ごはんがもしピザだったら、どう思う」
ショボーン「さすがに、イヤ」
ニコ「そうだよね。でも明日の晩御飯もピザ出たら……」
ムキー「お母さんに怒る」
爆笑「だよねぇ」
ニコ「で、今君のしていたら電車の話なんだけどね、そのピザとおんなじなんだよ」
びっくり「え?」
ニコ「どんなに美味しいピザでも続くと嫌だよね。どんなに面白い電車の話もそれが続くと相手は辛いんだ」
えー「そうなの? ぼく平気だけど」
ニコ「それはピザ好き、チョコ好きの人は毎回出ても平気だけど、世の中のほとんどの人は飽きてしまうんだ。ピザ好きが集まる時にしか、ピザパーティーはしてはいけないし、相手が電車大好き人間でない限り電車の話を続けてしてはいけない。それはマナー違反なんだ」
口笛「ふーん」
もぐもぐ「ピザ食べ放題の店でも、『ピザのおかわりいかがですか?』って聞くように、電車好きの人も『もうちょっと電車の話しても良い?』って聞くと、良いよね」
口笛「ふーん」
ニコ「あんまりピザが続くとピザを見るのもイヤになっちゃうからね」
キョロキョロ「そうかぁ」

今回は電車を引き合いに出しましたが、アニメ、ゲーム、マニアックな趣味など何にでもあてはまりますね。

ASDの子が「誰かと共感したいおねがい」っていう気持ちは素晴らしい事です。
もぐもぐそれを大きく伸ばせると良いですね。





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