ASDあるあるの話
保護者の方、と言ったのは「本人」は困ってないから。
そんな時は、本人に「ピザの話」をするようにしてます。
「ねぇ、ピザって好きかい?」
「うん」
「今晩ピザ出たらうれしい?」
「うん」
「じゃぁさ、明日の朝もテーブルにピザ出ても良い?」
「ええぇッ、いいよ」
「じゃぁ、明日の昼ごはんがもしピザだったら、どう思う」
「さすがに、イヤ」
「そうだよね。でも明日の晩御飯もピザ出たら……」
「お母さんに怒る」
「だよねぇ」
「で、今君のしていたら電車の話なんだけどね、そのピザとおんなじなんだよ」
「え?」
「どんなに美味しいピザでも続くと嫌だよね。どんなに面白い電車の話もそれが続くと相手は辛いんだ」
「そうなの? ぼく平気だけど」
「それはピザ好き、チョコ好きの人は毎回出ても平気だけど、世の中のほとんどの人は飽きてしまうんだ。ピザ好きが集まる時にしか、ピザパーティーはしてはいけないし、相手が電車大好き人間でない限り電車の話を続けてしてはいけない。それはマナー違反なんだ」
「ふーん」
「ピザ食べ放題の店でも、『ピザのおかわりいかがですか?』って聞くように、電車好きの人も『もうちょっと電車の話しても良い?』って聞くと、良いよね」
「ふーん」
「あんまりピザが続くとピザを見るのもイヤになっちゃうからね」
「そうかぁ」
今回は電車を引き合いに出しましたが、アニメ、ゲーム、マニアックな趣味など何にでもあてはまりますね。
ASDの子が「誰かと共感したい」っていう気持ちは素晴らしい事です。
それを大きく伸ばせると良いですね。
NPO法人教育心理研究所
自閉スペクトラム症 、AD/HD 、学習症 学習障がい、不登校、学習や生活のしづらさを感じている子ども、高校生、大学生、社会人、保護者のための療育機関です。カウンセリング ソーシャルスキルトレーニング 英検対策 受験対策等も行っております。