先日行ったボードゲーム会のレポートです
今回で今年3回目のボードゲーム会(ボドゲ会)
ちょっと慣れてきた子もいれば、初参加の人もいました。
この日のテーマは「ワイワイ楽しもう」でした。
ただワイワイ楽しむのでなく「大きな声を出しすぎない」のが目的。声の大きさ(デシベル:dB)を測り、数字を参加者に伝える事もありました。
写真をご覧くださいまずは「ハリガリ」
各自がカードをめくり、全員のカードの中で「同じフルーツが合計5個」になったらベルを早い者勝ちで押すというシンプルなゲーム。
狙いとして「集中して見る⇆視野を広く⇆判断する」という総合的な動きが養えます。
声の大きさ:91dB(最大値)
次は前回に続き「なんじゃこりゃ雑貨店」をやりました。
商品(なんじゃこりゃな物ばかり)を言葉で説明したり題名をつけたりして、他の人に取ってもらう、研究所オリジナルゲームです。
声の大きさ:90dB
お次は「マタンガ」
これぞバカゲー
バカになるゲームではありませんよ。
バカになってやるゲームです。
長いエンピツで各自に配られた紙に番号順に丸をつけていくのが目的のゲーム。ただエンピツは一本しかなく、他の人はサイコロを振り、該当する目が出たらエンピツ所有者からエンピツを奪い取ります「ギャー」(ここが声の出るポイント)
やってる事は単純です。
一回目の声の大きさ:96dB(本日の最大値)
ここからです。
ただ騒ぐだけでは、療育とは言えません。
二回目をやる前に「気付き」と「ペナルティ」の説明をします。
「今からこのサウンドメーター(スマホアプリ)で90dBを超えた時はベルを鳴らします。私は大きな声を出してしまった人にチップを渡します」と言ってイエローカードの様にチップを準備。
「このチップが3枚貯まったらどうしよう?」という問いに対しては「腕立て伏せ10回」「一回休み」「歌を歌う」など出ましたが「ペナルティは自分で選んで良い」事にしました。
(ペナルティ自体は目的ではなく、「気付き」が目的なので)
二回目を実際に行うと
二回目の声の大きさ:88dB
でした。
一度も大きな声で騒ぐことなく、意識して楽しめました。その後はお決まりの「テレストレーション」(お絵描き伝言ゲーム)
描いている時は皆必死に描くので騒がしいことはありませんでした。
自分の出したお題に対して、皆が何と答えそして何の絵を描いたのか発表する後半。
後半の声の大きさ:95dB(本日の2番目の数値)
この数値は皆の笑い声です。
(例:手巻き寿司の絵→戦車→戦車の絵→せんしゃ→車洗っている絵→洗車)など予期せぬ答えに皆でしまうのでdBは大きくなります。
他にも「ディグジット」「コヨーテ」などを行い最後に「ピット」を行いました。(写真)
ピットは100年前からある名作ゲームです。カードを全て揃えるために、他の人と同じ枚数裏を向けて交換します。
1人1人の順番などはなく、全員が同時に行います。
もうカオスです。
「カードを同じ枚数だけ他の人と交換する」というタスクが出来てません。
少人数やマンツーマンならちゃんとできるでしょう。
ですが多人数同時という環境では困難、そしてASD児特性の「アイコンタクトが苦手」などが関係するのでしょうか。
「ピット」を皆さんにやってもらうのは、思った以上の収穫がありました。
声の大きさ:90dB
夏休みという事もあり、小学生の参加も多く賑やかなゲーム会でした。
7月度ボードゲーム会のレポートはこれまで