大阪市立東洋陶磁美術館で出会った「鼻煙壷」の魅力 【記憶に残る一枚―鼻煙壷―】 | なごみカルチャー

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ご承知のとおり、大阪市立東洋陶磁美術館は、質量ともに芸術性の高い東洋陶磁を収蔵・展示する美術館として名を馳せている。
今年4月にリニュアルオープンし、さらに東洋陶磁の世界的権威のある美術館として生まれ変わった。その姿と、東洋陶磁の逸品を改めて鑑賞してみたいと思っている。

もう、5、6年前になるだろうか、美術館に行ったおりに、それは、それは豪華絢爛で可愛らしい、「鼻煙壷」と出会った。その時の印象を鮮明に覚えている。はじめは、小さな陶器の壷に装飾が施されている装飾品だという認識であったが、専門家にご教授いただいて、はじめて秀逸で歴史的価値の高い鼻炎壷だと知った。

中国の清朝時代の王宮ではやった、粉状の嗅ぎタバコを入れる容器。中国独特の華やかな美術工芸品としてもてはやされていたようだ。アメリカからヨーロッパに伝来され、ヨーロッパで箱型容器が主流となり、それが中国に伝わり陶器の密閉型に変容され、中国独特の美しい工芸細工が施された。

初めて鑑賞したとき、ガラス越しにのぞき込むように一つひとつの壷を眺め楽しんだことを記憶している。鼻煙壷の名品ではあるが、豪華絢爛な装飾品として耀きを放っていた。写真を見ながら懐かしく思いおこした。












リポート&写真/ 渡邉雄二

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