文房具で、自在にロケーションを変えられる。稽古場には猿の墨画のお軸が掛かっていた。お軸の横には端渓の硯と筆が置かれてあった。今夜のロケーションの設定は屋内。お軸の猿は窓越しに外で戯れている設定になる。一方、お盆に硯と筆が乗せられていたら屋外の設定に変わる。文房具一つで状況設定を変えることができる。こんな遊びが想像を膨らませてくれる。ぬるい湯で時間をかけて玉露の味を楽しんだ。