背骨の働きと仕組みを理解して身体を守ろう | 広島県福山市 和整体・整骨院【なごみ日和】

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背骨は私たちの身体を支え、運動や日常生活の動作を可能にする重要な役割を果たしています。背骨の健康は、全体的な身体の調和と動作の円滑さに欠かせません。この文書では、背骨の働きと仕組みについて詳しく説明します。

 

体にとって重要な「背骨」の構造と役割とは 

 

背骨は連続した骨で構成され、頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎の5つのセクションに分かれています。それぞれのセクションには、特定の役割と動きがあります。頸椎は頭部を支え、胸椎は胴体を保持し、腰椎は上半身と下半身の移動をサポートします。仙椎と尾椎は骨盤を安定させる役割を果たしています。

 

 背骨は柔軟性と安定性に優れている

背骨は柔軟性と安定性の両方を備えています。椎間板は各椎骨の間に存在し、クッションの役割を果たしています。このクッションがなければ、骨同士が直接接触し衝撃を吸収することができません。また、背骨はさまざまな靭帯や筋肉によって支えられており、安定性を確保しています。

 

 背骨の動きと可動域

前後に曲がる伸展(屈曲・伸展)や、左右に曲がる回旋(側屈・回旋)など、多くの動きを可能にします。この可動域によって、私たちは日常生活の活動やスポーツなどの様々な動作を行うことができます。正しい姿勢や適切な動作パターンを保つことは、背骨の健康維持に不可欠です。

 

 背骨のゆがみが原因で引き起こす疾患

背骨のゆがみによって、椎間板ヘルニア、脊柱側湾症、脊椎関節症、背中の痛み、神経圧迫症状などの疾患や問題が発生する可能性があります。これらの疾患は一度発症してしまうと完治までに時間を要することがあります。背骨がゆがむことで身体の動きが悪くなり、バランスを崩し筋肉や内臓、血管などにも負担を掛け硬直させます。これらの影響が肩こりや腰痛、便秘や冷え性を引き起こすのです。また、背骨のゆがみと骨盤のゆがみは関係しており、ゆがんだ骨盤が内臓を圧迫することで胃腸の働きが悪くなり、便秘が起きてしまうこともあります。

 

 

背骨がゆがみやすくなってしまう原因 

 

  • 姿勢の悪さ: 長時間の不適切な姿勢は、背骨に負担をかける主な要因です。デスクワークやスマートフォンの使用によって、前かがみの姿勢が続くことがあります。これにより、背骨の曲線が乱れ、筋肉や靭帯に過度の負担がかかる可能性があります。
  • 筋力の低下: 背骨をサポートするためには、周囲の筋肉の適切な強さと柔軟性が必要です。筋力の低下や筋バランスの崩れは、背骨の安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 不適切な運動: 背骨にとって適切な運動は重要ですが、不適切な運動や重い物の持ち運びなどは、背骨に負担をかけることがあります。無理な姿勢での重い物の持ち上げや、急激な回旋動作などは、椎間板や筋肉に損傷を引き起こす可能性があります。
  • 加齢による変化: 加齢に伴い、背骨も変化を遂げます。椎間板の水分や柔軟性が減少し、骨密度も低下する傾向があります。これにより、背骨の柔軟性やクッション効果が減少し、痛みや不快感が生じることがあります。

 

背骨のゆがみを予防するには? 

 

  1. 自分の姿勢を知り、姿勢を正す 正しい姿勢を取るためには、まず自分の姿勢を知る必要があります。腰掛けたり立ったりしているときの姿勢を確認しましょう。猫背で頭が前に突き出たり、腰をそってお腹が突き出ていたりしませんか?良い姿勢を保つためには、背骨と足の骨をつなぐ骨盤が重要です。骨盤が前や後ろに大きく傾くと、猫背や腰をそった姿勢になってしまいます。このような姿勢は背中や首、腰に負担をかけるだけでなく、股関節や膝、足先にも悪影響を与えます。腰に手を当てて腰掛けた状態で骨盤を前へ傾けたり後ろへ傾けたりしてみましょう。背中が伸びたり丸まったりしますが、過度に伸ばしたり丸めたりせず、骨盤がしっかりと起きている状態が正しい位置です。骨盤を前や後ろへ傾けることで周りの筋肉も働くため、運動としても効果的です。筋肉の活動が増えると代謝が良くなり、カロリー消費にもつながります。まずは自分でできることから始めてみましょう。
  2. 体幹(コア)トレーニング コア(腹部、背中、骨盤周り)の筋肉を強化することは背骨の健康維持に効果的です。プランク、バードドッグ、ブリッジなどのコアトレーニングエクササイズを取り入れましょう。これにより、背骨をサポートし安定性を向上させることができます。
    ●プランク: 足から頭まで一直線に伸ばした体全体を腕で支え、この姿勢を数秒キープします。背中をそらさず、丸めないように気をつけましょう。少し前に視線を落とし、腹部と背中をギュッと締めるのがポイントです。20秒から30秒キープし、1分休憩。これを5回繰り返します。
    ●バードドッグ: 両手と両膝を床につけます。肩の真下に手首、お尻の真下に膝が来るようにしましょう。片脚を後ろに伸ばし、その脚と腰の高さがそろうように浮かせます。脚と反対側の腕を前方にまっすぐ伸ばします。腕と脚を同時に伸ばした後、元の姿勢に戻します。反対側で同じ動きを繰り返しましょう。
  3. ストレス管理 ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、背骨に負担をかける要因となります。ストレスを軽減するために、リラクゼーション法やメディテーション、ヨガ、深呼吸などのストレス管理テクニックを取り入れましょう。良質な睡眠を確保し、バランスの取れた生活スタイルを実践することも重要です。

 

おわりに 

 

背骨は身体にとって必要不可欠です。その柔軟性と強度は、正しい姿勢を保つために重要です。適切なケアと運動を通じて、背骨の健康を維持し、日常生活の活動をサポートしましょう。