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名古屋の鈴木のブログ

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 今回のオリンピック、フィギュアスケートは歴代最多の6個のメダルを獲得したが、それには坂本花織の存在が大きかった。常にムードメーカーとして、チームを和ませ、緊張はしているときはほぐし、締めるところは締めた。最多3回目のオリンピック、その豊富な経験を生かして後輩たちを引っ張った。中井亜美と千葉百音は後からの合流だったが、彼女たちが出発する前に、メールで、持っていったほうがいいものリストを送った。中井と千葉は初体験のオリンピック、坂本のバックアップはホントに心強かったという。

 坂本の引退は、そういう意味で大きい。坂本のいない中、誰がリーダーになるか、キャプテンは誰か、そういったポイントも、これからのフィギュアスケートの成果(試合結果等も)につながるだろう。

まだ今シーズンは終わっていないが、そういったことも考えてしまうオリンピックだった。

 ついでにもうひとつ、書いておくことは、中井と千葉の現代っ子ぶりがよく見られたことだ。演技終了後もカメラ目線でハートマークを作ってポーズする余裕ぶり、底抜けな明るさととことん楽しんじゃおうという貪欲な姿勢。これらはレジェンドと呼ばれる世代ではあまり無かったことだ。この新しい風はこれからのフィギュアスケートの人気を支えてくれそうで、時代を感じさせてくれているだ

 

 メダルまで1.28点、届かなかった。千葉百音、217.88点で4位となった。中井亜美に対して何が足りなかったのか。

実は、得点だけを見ると、フリーの比較、技術要素点も演技構成点も両方、千葉の方が上回っているのだ。中井は140.45、千葉は143.88。中井は9位、千葉は4位。

ということは、つまりショートプログラムの成績の差だった。中井は78.71で1位、千葉は74.00で4位だった。フリーで完敗の中井の逃げ切り勝利だったのだ。

表彰台は逃した、メダルに届かなかったとはいえ、全力を出し切ったことはできたので、悔しい気持ちもありつつ、満足した表情を浮かべた。

「自分らしく演じれたのはこの先、生きてくるすばらしい経験」と前向き。世界中のフィギュアファンにMonetibaの名前を覚えさせるのに十分な滑りだった。

 フリーの成績は、すべてのスピン、ステップが最高評価のレベル4、演技構成点もアリサ・リュウ、坂本花織に次いで3位と、ジャンプ以外の部分では高い評価がもらえた。

一方、技術要素点は連続ジャンプで回転不足が3か所、見られた。4分の1回転以内の軽微な回転不足とは言え、基礎点は80%に減点された上にGOEもマイナス評価となるので、結局、これが響いたのだ。ジャンプもきちんと回転足りずに跳んでいれば、中井を逆転できたのだ。

「アリサと坂本」もそうだったが、この「中井と千葉」のデッドヒートもわずかな差の争いなだけに、ほんのひとつのミスでどっちにも転ぶという激しさだった。つまり、優勝坂本、2位アリサ、3位千葉、4位中井という結果だった可能性も十分あり得るものだった。

勝負の神様がなぜ、アリサ、坂本、中井、千葉の順にしたのかは・・・あとあと、わかってくるものなのだろうか・・・?

 さて、オリンピックもとっくの昔に終わっていて早2週間以上となった。次の重要な大会がもうすぐそばまで来ている。世界選手権。来年の出場枠が決まる大事な大会。代表として最後の務めを果たすべく、準備はおこたりないか。ミラノのリンクはたまたま滑りやすかったから良い結果になっただけ・・・と言われないようにね

 

 

美しいスパイラル(コリオシークエンスのひとつ)

 

ビールマンスピンもきれいなフォーム。回転速度も速かった

 

演技後キスアンドクライにて。暫定1位に笑顔を見せる

(前回のつづき)

 浅田真央の魅力はトリプルアクセルだけではない。ジャンプ以上に魅力的だったのはステップシークエンスだった。ステップシークエンスは、BGMに合わせて感情豊かに踊っているところのエレメンツのことだが、最も重要なのは上半身の振りではない。足元だ。ジャッジ(審査員)たちは主に足元を見ている。フィギュアスケートのフィギュアとは図形のこと。課題や指定の図形をしっかりつくっているか、スケート靴の刃がきれいな図形を描いているか、それが最重要ポイントだ。

これはテレビ画面からではわかりにくい。観客や視聴者は選手の表現力のほうに魅了されてしまうが、ジャッジたちは厳しいプロの目で評価をすばやく判断している。メリハリよくやれているかなども見るのだからすごいものだ。

が、我々素人でも、判断しやすいものもある。エッジの傾きだ。フィギュアスケートでは、まっすぐ刃を立てた状態で立つことはほとんどなく、インかアウトに傾けて滑る。この傾きが大きいほど評価は高くなる。真央のステップは傾きが大きかった。エッジが深いと言う。真央のエッジは深かった。メリハリもとても良く、きれいな図形を描いていたそうだ。その上で、身体全体を大きく使ってエレガントに滑った。表現力すばらしくBGMの世界に観客や我々を導いた。

いまはコレオシークエンスと言っているそのひとつのスパイラル。真央のスパイラルは頭上高く脚を上げ、静止状態も完璧だった。また、複数の種類のスパイラルを披露できた。

スピンもすばらしかった。軸がとてもしっかりしていて、少しもブレずに回っていたから、細い鉛筆がまっすぐ立っているかのように鋭いスピンだった。私は毎回、惚れ惚れとして見てたものだ。ジャンプよりもはるかにスピンで魅せられたのだ。それが浅田真央である。

 このように、ジャンプ以外のエレメンツがとても良かったから演技構成点は誰よりも高かった。

浅田真央と言うとジャンプが得意というイメージを持たれている方も多いと思われるが、実際は逆で、ジャンプは下手だった。けれど、それ以外がすばらしかったから常勝娘になれたのだ。

真央は演技派スケーターなのだ。中井亜美もそれを目指してほしい。  

 加えて、真央は天真爛漫だった。自分を飾らず、常に自然体で笑った。その愛くるしい笑顔で世界を魅了した。この点については、中井はもう合格点だろう。中井の笑顔にすっかりトリコになった人も多い。

 なので、浅田真央の後継者になるには、屈託のない笑顔とトリプルアクセルはそのままに、ジャンプ以外の項目(エレメンツ)ですべてレベル4を獲得したうえでGOE1.00以上の高評価をつけ、演技構成点も上げていくこと、これらを常に発揮し常勝娘であること、厳しいが、それが浅田真央の後継者となる条件となる