世界選手権2024 3 坂本花織 3 昨年と比べて心身とも大きく成長できたことが3連覇達成に | 名古屋の鈴木のブログ

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(前回のつづき)
 坂本花織の世界選手権女子シングル56年ぶりの3連覇。それを支えたものとは・・・
 性格をおよそ2つに分けるとすると、無欲な人と貪欲な人がいる。将棋の藤井聡太8冠のように、勝ってもすごく謙虚なくらいで、大記録が取れるかも知れないといった雑念をまったく寄せ付けないことで、結果的に大記録を取り続けると言った無欲な人がいる。
一方、目標をしっかり持って、時には口に出すことで目標を明確にし、そこへ突き進むタイプの人もいる。浅田真央は典型的なこのタイプで、試合前のインタビューでは必ず、トリプルアクセルを跳ぶか跳ばないかをはっきり予告した。そうすることで、跳ぶと言ったなら絶対跳んで見せると強い決意を持てるようになり、また自分を追い詰めることができる。明確な目標が必要な選手だった。
 坂本花織もこちらのタイプであることが、ここ数年の彼女の動きから明白なこととなった。
昨シーズンは、世界選手権に優勝したことで、目標を失い、モチベーションが下がったままシーズン入り。前半はガタガタでグランプリファイナルは出られたは良いが散々な結果。大泣きして心機一転、後半は坂本らしくなって、世界選手権2連覇できた。
 そして今シーズン、坂本は最初から絶好調だった。終わってみれば国内大会国際大会合わせて7戦全勝・7戦すべて優勝という安定ぶりだった。何が昨年と違うのか・・・というと目標の有無だ。
世界選手権3連覇を最初からしっかり目標にした。これがモチベーションとなった。また、23歳となり、体力が落ちてきていることを自覚し、進んでトレーニングに励んだ。お尻の筋肉を鍛えなおした。それを週3回も取り入れた。下半身、足腰が強くなり、4分間の演技を最後までブレずにやり切るスタミナ体力を手に入れた。
つまり、自分が世界女王であることの自覚と責任が生まれたのだ。大人になったとも言えよう。大人になった坂本はまさに無敵だった。
もちろん、本人はおごりきってはいない。細かい課題があることも分かっていて、来シーズンに向けて、さらなる精進を誓う坂本だった。
 坂本の項、これで終わりと思いきや、もう一つあった。それを次回。
その内容は、前回書いたショートプログラムのつづきで、坂本ならでは秘話(?)を・・・秘話ではないか・・・。まあ、うなずける話を・・・

    つづく