平野美宇 4 みうみま、課題の克服にお互い学び合い | 名古屋の鈴木のブログ

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(前回のつつき)
 シングルス枠2枠目を獲得した美宇ちゃん、家族そろって祝福してもらえた。お母さんの真理子さん、2人の妹もラインで祝福した。オリンピックシングルス代表権獲得・・・それは卓球一家・平野家全員の悲願でもあった。それは、小学3年生の美宇ちゃんが突然、テレビでのインタビューで「オリンピックで金メダル獲る」と宣言してしまった・・・そこからある意味、家族巻き込んでの地獄・・・の始まりだった。平野一家が耐えに耐えて目標を見失わず頑張ってきたご褒美の一瞬だった。
また・・・、2人の妹も現役卓球選手。あこがれの目標は姉の美宇・・・美宇ちゃん自身も長姉としてのプライドを守ったのだった。
 激しい代表争いは、美宇ちゃんの精神力をおおいに鍛えた。
ハリケーン平野の異名を持つように、強いときは誰も止められなくなる美宇ちゃんだが、試合中、不利になったときの打開力が弱かった。あきらめたつもりではないが、ズルズルと負けることが多かった。泣きべぞ気味な顔つきは、時にかかわいらしいものではあったが、アスリートとしての顔つきではなかった。
不利になったときにどうメンタルを保ち、冷静さを失わないか・・・それが美宇ちゃんの最大の長年の課題だった。もはや技術うんぬんではなかった。
 が、そのメンタルと打開策を教えてくれる先生は意外と身近なところにいた。
それは戦友みうみまの相棒・最大のライバル・伊藤美誠ちゃんだった。
 美誠ちゃんと言えば、かっては・・・東京オリンピックの代表権争いをしていた時期は・・・だった。美誠ちゃんが美宇ちゃんから教わっていた。超高速卓球の技術と強い足腰をつくる体力づくり・・・これらを美宇ちゃんから学び、美誠ちゃんはそれに自分の持ち味であるアイデア力を加味して世界ランキングを席巻した。中国選手に恐れられるまでに成長できたのだ。
 今度は美宇ちゃんが美誠ちゃんから教わる番だった。不利になった時の試合運び、どう打開するか、自分の実力の発揮のしかたなど、それがうまい美誠ちゃんから学んで、徐々に自分の持ち味にしていった。
今回、準々決勝で敗退しているので、まだまだ発展途上。
しかし、もっと自分のものにして、中国選手との試合の時に発揮できれば、美宇ちゃんの粘りは中国選手に脅威となるはずだ。
今回、優勝できなかった、決勝まで進めなかったのは残念だったが、むしろ、中国選手団の注目を浴びることがなかっただけ良かったのかも知れない。
美宇ちゃんの最終目標・一番欲しいもの、ダブルスのメダルも要らない! それはただひとつ。
オリンピック卓球シングルスの金メダルなのだから