グランプリファイナル2023 4 住吉りをん 4回転ダウングレードされた後の対処法を身につけよ  | 名古屋の鈴木のブログ

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 住吉りをんは4回転トーループに挑戦した。が、跳びあがって身体がばらけてしまい、軸が作れず、外側に大きく傾いて着氷後、手をついた。しかも、大幅な回転不足だったのでダウングレードされて3回転に、トリプルトーループ扱いになってしまった。

跳びあがったが軸ができていない

着氷失敗


そのため、5回目に跳んだトリプルフリップトリプルトーループが、完璧にきれいに跳んだのだが、そのトリプルトーループは通算3回目となり無得点となってしまった。スピンやステップは良かったし、他が申し分なかっただけに、もったいないミスだった。そのミスもあって、結果は最下位。でも、本人としてはやりきった満足感はあったようだ。

演技後、笑顔を見せる


 4回転トーループを失敗した場合、3回転と判定される可能性は、練習時から十分、予想できたはず。だから、失敗したときは、5回目のジャンプ、トリプルフリップのあとのセカンドジャンプをダブルにしておく(ダブルトーループに)・・・などの対処を常日頃から考えておくべきだろう。

確かに、演技途中では、いま跳んだジャンプがダウングレードされたのかはわからない。でも、だからこそ、その可能性も入れて、その後のジャンプをどの種類で跳んだ方がベストなのか、瞬時に自己判断できるよう、通しの練習をたくさんすること。むしろ対処法を身につけるために通しの練習をするのだ。

今回の失敗を糧にしなければ。この差が世界女王・坂本花織との差なのだろう。柔軟に、プログラムを自主的に途中からでも組み立てられる・・・そういう選手になれば、長い手足を活かしたスケーティングは十分、世界に通用する。
全日本選手権まで時間はないが、踏ん張りどころだ