GPシリーズカナダ大会 1 坂本花織 貫録の圧勝 世界女王は今年は最初からトップギア! | 名古屋の鈴木のブログ

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 フィギュアスケートは本格的にシーズンイン。グランプリシリーズ第2戦カナダ大会がバンクーバーでおこなわれた。日本勢は坂本花織が優勝、松生理乃(まついけりの)は3位、昨年覇者の渡辺倫果は6位入賞だった。2位は韓国のキム・チェヨン。
 坂本花織、まさに圧勝だった。総合得点226.13。2位に25点近くも引き離す完璧な演技だった。2シーズン連続世界女王は、今年は初っ端から走っている。昨年はモチベーションが上がらなくてシーズン前半、ガタガタだったが、今年はしっかり目標を見据えて、練習も積極的だ。アイスダンス五輪メダリストから膝をやわらかく使う方法など学んだし、後半スタミナ切れ克服のために走りこんだ。フリーの後半で、3回転3回転の連続ジャンプや3連続ジャンプが安定的に跳べるようになった。
 ショートプログラムで連続ジャンプを跳んだとき、1本目で軸がぶれたから、一瞬、2本目を2回転に落とそうかと迷った。そのとき、中野園子コーチの掛け声が聞こえ、3回転を跳ぶ! と腹を決めた。そして見事、決まった。この奇跡のようなエピソードがあって高得点を出すことができた。
 坂本の最大の強みはGOE(出来栄え点)がほぼすべて1点を超える高得点であること。それゆえに、トリプルアクセルや4回転といった多回転ジャンプを跳ばなくとも高得点を出せる。高い表現力と伸びやかなスケーティングで芸術性高く魅せることができる。
坂本ももう自信を持てただろう、無理してジャンプを追求しなくてもいいことを。4回転などくそくらえだ。下手して怪我したら元も子もない。自分は自分らしく、多回転ジャンプに頼らない道を行くんだ・・・あふれんばかりの笑顔は坂本のスケートの型の安定をも反映している。
 優勝は15ポイント。次の試合も優勝して30ポイント満点でのファイナル進出を目指す