フィギュアスケーター浅田舞・真央姉妹、村上佳菜子、宇野昌磨、伊藤みどりらを育てたのは名古屋を拠点にしている山田満知子コーチ。皆、愛されキャラだ。記録より記憶。記録もすごいけど、それ以上に記憶に残るスケーターになった。山田コーチの教えである、「記録を残すのも目標だが、それよりも愛されるスケーターになれ」
皆、ステキな教え子たちだ。
(もっとも・・・、山田コーチの教え子以外の、他の選手たちも、皆ほとんど愛されキャラではあるけどね。フィギュアスケートをやってれば、フィギュアスケートの性質から、自然と愛されキャラになっていくものでもある)
山田コーチはもちろん技術も教えたが、それ以上に人間性の育成に重点が置かれた。躾(しつけ)の面で厳しかった。なぜ、そうしたかというと、その子(選手)の気品がそのまま出てくるののがフィギュアスケートだからだ。普段から雑なことをしている子は雑な演技になる。山田コーチはそれもひとつの個性として認め、その子の性格に合った振り付けを考えてあげた。が、できれば気品漂うエレガントな滑りをしてほしい。だから、身だしなみについて厳しく、穴の開いた手袋や靴下で練習させなかった。だらしなさがそのまま演技に出るという考えだから。選手たち、皆オシャレか少なくとも関心が高いのは偶然ではない。
山田コーチの考える表現力とは、曲に助けてもらうのではなく、演技で曲をいっそう盛り上げていける力のこと。それには曲のイメージを自分なりにふくらませていかなければいけない。山田コーチが教えているのはまだ小さい子どもたち。難しい課題なので、その子の個性が光るような振り付けを考えてあげることを重視し、また、その曲の関連するミュージカルや映画などを親子で一緒に鑑賞することを勧めている。
選手ひとりひとりで同じ曲でも感じ方は違うだろう。選手とコーチが十分話し合って、選手の技量に合わせて、その選手なりの個性あふれる振り付けを提案していく、試合で、表現力で観客をくぎ付けにし、得点でも伸びていったら・・・、その達成感がコーチとしてのやりがいだろう