ピンインの最後がアルファベット「n」でおわる音は前鼻音と呼ばれ、 

 

an / en / in(yin) / ün(yun) / ian(yan) / uan(wan) / uen(wen) / üan (yuan)

 

の8つがあります。


※()をつけてあるピンインは、表記上のピンインとなります。

 

 


表記上のピンインとは何かについては、この記事のルール2のところをご参考にしてください。

 

 

 

 

 

これらの音はすべて母音を発音したあとに、舌を上の歯の裏がわの、歯ぐきとの境目あたり(以下「上あご」とします)につけて出す音で、日本語の「ナ行」を発音するときのイメージです。全体的なポイントが2つあります。

 


1、②の「en」以外の7つの前鼻音は、最初の単母音から発声します。

 


2、舌を「上あご」につけたまま音を伸ばしすぎると、「ng」にちかい音になってしまいますので、舌を「上あご」につけたら早めに音をとめることをおすすめします。

 

 

 


人の発音のくせは千差万別で、全てのひとにあてはまる説明はむずかしいですが、出来るだけ「ポイントをおさえ」「イメージしやすく」お伝えすることを心がけたいと思います。

 

発音するときは、どのピンインも一秒間くらい発声されると、正しいかどうかが聞きとりやすくなるのでおすすめです。

 

 


①an:単母音「a」のあとに、舌を「上あご」につけて発音します。

 

 


②en:単母音「e」のあとに、舌を「上あご」につけて発音します。しかし単母音「e」は、舌を「上あご」につける際に、口のひらきかたが自然とせまくなるため、より日本語の「エ」にちかい音になりますが、完全な「エ」にはなりません。

 

 

 

③in(yin) :単母音「i」のあとに、舌を「上あご」つけて発音します。単母音「i」の口のかたちをできるだけ保ったまま、舌を「上あご」につけるのがポイントです。

 

 


④ün(yun):単母音「ü」のあとに、舌を「上あご」につけて発音します。単母音「ü」の口のかたちをできるだけ保ったまま、舌を「上あご」につけるのがポイントです。

 

 


⑤ian:単母音「i」のあとに、前鼻音「an」を発音します。「 ian 」の「a」は、その前後にある口のひらきがせまい「i」と「n」の影響をうけて、ほぼ日本語の「エ」になります。

 

 


⑥uan:単母音「u」のあとに、前鼻音「an」を発音します。「uan」の「ua」がつながり、日本語の「ワ」にちかい音とになりますが、あくまで音のはじまりは単母音「u」になります。

 

 


⑦uen:単母音「u」のあとに、前鼻音「en」を発音します。「uen」の「e」は、その前後にある口のひらきがせまい「u」と「n」の影響をうけ、ほぼ日本語の「エ」になります。

 

※ 前に子音がついた場合、「uen」の「e」が表記されなくなります。



⑧üan:単母音「ü」のあとに、前鼻音「an」を発音します。「 üan 」の「a」は、その前後にある口のひらきがせまい「ü」と「n」の影響をうけ、ほぼ日本語の「エ」になります。

 

 

 

良かったらご参考にしてみて下さい。