1186)わか・さざ50年史(22)平成初の1989年夏ダイ 千倉あずさにGU車(YEAR-17 | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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 1184)

 

 

の続きです。

 JR化後 3回目の房総夏ダイヤ(1989、平成元年)です。

 S61.11改正から千葉駅へ乗り入れて来た「あずさ」は、翌年のS62(1987)年夏ダイヤから千倉までの乗り入れが始まりましたが、この年も健在。3年目になります。

 S63(1988)年から登場の「ビーチイン BOSO わかしお」、「ビーチイン BOSO さざなみ」は2年目となりました。

 快速「鴨川ビーチ」も健在で、4年目です。

 

 1989(H元).8.19(土) 15:47 9024M ビーチインBOSOわかしお 

 クハ183-20 (#34+33+43←安房鴨川方) 

 6連の下り側に マリ43を増結した 6+3連です。

 安房鴨川15:42→18:10 東京(総武地下②) 

 

 翌日1989.8.20(日) 15:45 

 9024M ビーチインBOSOわかしお 

 この日がこの年の最終日です。前日土曜と同じ編成かと思っていたら、別の編成でした。前面のステッカーを付け替える必要があるだろうに 別の編成だったのが興味深いです。

 #40+39+41←安房鴨川方

 構成は、マリ40+39 の6連の下り方に マリ41の3連を増結した6+3連でした。

 

 

 1989.8.18 13:53 9252M「鴨川ビーチ」 (後追い撮影)

 安房鴨川13:50→15:53千葉→新宿16:52→17:39八王子  

 マリの165系 R1+R2+R3のモノクラス9連

 幕張の自前の車両になったし、期間中最後まで毎日運転。S61年夏からの運転なので4年目ですが、S61・62年は三鷹の165系、S63年からは幕張の165系で、いずれも9連での運転。

 

 では、1989夏ダイヤの全ページです。

 順に、外房線-1、-2、-3。


 特急については前年とあまり変わりません。「鴨川ビーチ」もほぼ変化なし。

 1989年夏ダイヤをまとめてみます。

  <臨時特急>

 下り

9021M わかしお81号 東京6:38→8:49安房鴨川(日曜運転)

9023M わかしお83号 大船7:03→10:14安房鴨川(日曜以外の運転、日曜は東京始発の7021Mわかしお3号)

9025M ビーチインBOSOわかしお 東京9:22→11:40安房鴨川(土日運転 全指)

 上り

9022M わかしお82号 安房鴨川14:55→17:20東京(日曜運転)

9024M ビーチインBOSOわかしお 安房鴨川15:42→18:10東京(土日運転 全指)

 

 

  <臨時快速>

 下り

9552M~9251M 鴨川ビーチ 八王子5:56→新宿6:39→9:47安房鴨川(期間中毎日運転)

9689F 白い砂1号 横須賀6:09→東京7:23→10:06安房鴨川(日曜運転)

9855F 白い砂3号 東京8:07→10:54安房鴨川(毎日運転)

 上り

9252M~9553M 鴨川ビーチ 安房鴨川13:50→新宿16:52→17:39八王子(期間中毎日運転)

9748F 白い砂2号 勝浦15:44→17:56東京(毎日運転)

9868F 白い砂4号 安房鴨川15:59→18:34東京→19:34逗子(日曜運転)

 

「鴨川ビーチ」は下りはわずかに時刻修正があったほかは変わりません。上りは上総一ノ宮以降で早くなり 新宿時点で16分も早くなりました。

「白い砂」はこの前年には8号までの4往復でしたが、2往復へと減りました。

 そもそも、上総一ノ宮や大原発着は定期の総武直通快速、勝浦・安房鴨川までの便は臨時「白い砂」という住み分けなのですが、特筆すべきことに、勝浦発着の名無しの総武直通快速が夏季に登場したことです。

1241F 逗子12:11→東京13:10→15:13勝浦

1640F 勝浦16:11→18:14東京→19:32横須賀

 これらは、通常期に大原発着の1241F(大原15:02着)→1640F(大原16:30発)を便宜的に勝浦まで延長したもので、毎日運転でした。↑の時刻表に赤枠で記入しました。なぜ 白い砂を名乗らなかったのか 不思議なことです。勝浦を9024MビーチインBOSOわかしお の7分前に発車しますが、なんと市川まで逃げきります。

 

 この年の「白い砂」は新型の(JR千葉支社特製と思われる)ヘッドマークが注目の的でした。下側に「房総」の小文字も入りました。

 ただ、このマークはS60年の165系使用の「白い砂」にも登場していました。113’系総武快速線直通車には横須賀線直通運用のためか マークが付かないことがそれまで多くなっていましたので、この年はうれしかったです。

 

 1989.8.20(日) 15:51 回9868F Y28編成 

 勝浦又は安房小湊からの回送(後追い)で、折返し 安房鴨川15:59発の 9868F白い砂4号へ。    

 HMの絵柄は、砂浜の向かって左側に赤いカニ(なにげに かわいらしい)、その右側にグレー色の2種の巻貝、緑色の房総の文字、その間には「JR東日本 千葉」とあります。

 このカニや巻貝にあたるものは、「青い海」にはありませんでした。

 

 同日16:01 9868F白い砂4号 フナY28編成 クハ111-1434  

 安房鴨川15:59→18:34東京→19:34逗子 

 4号車に 特急型グリーン車を改造して113’系に編入したサロ110-1300番台がわかります。

JR発足時点のフナY-28編成は以下の通りです。

 安房鴨川方11号車から Tc-1503 MM'-1179 T-1033 MM'-1160 サロ110-1201 サロ110-1355 MM'-1184 Tc'-1434→東京方 

 もと幕張のサロ183-0台はサロ110-300台になって東海道線へ、新潟のサロ183-1000台はサロ110-1300台になって総武横須賀線に転入していました。それぞれ+50のナンバーは種車が189系です。

 

 9868F 白い砂4号(後追い)フナY28編成

 クハ111-1503(11号車)、1500番台独特の顔で、1号車とは違い タイフォンが下ではありません。

 

 以下 内房線-1、-2、-3、-4。 

 

  <臨時特急>

 下り

9011M さざなみ81号 東京7:50→9:53館山(日曜運転)

7001M さざなみ5号 東京8:35→10:50千倉(日曜運転)

9013M さざなみ91号 大船7:44→東京8:35→10:50千倉(日曜以外の運転)

9015M ビーチインBOSOさざなみ 東京9:47→11:50館山(土曜日曜運転)

4006M あずさ6号 松本7:42→10:35新宿→13:03千倉(毎日運転)

 このほか、土休運転の7003Mさざなみ13号(東京12:30発)と、日曜運転の7005Mさざなみ17号(東京14:30発)を夏季は毎日運転に。

 上り

4023M あずさ23号 千倉13:25→新宿16:00→18:54松本(毎日運転)

9012M さざなみ82号 館山15:31→17:39東京(日曜運転)

9014M ビーチインBOSOさざなみ 館山16:24→18:39東京(土曜日曜運転)

 このほか、土休運転の7004Mさざなみ18号(東京18:07着)と、日曜運転の7002Mさざなみ10号(東京14:07着)、7006Mさざなみ22号(東京20:09着)を夏季は毎日運転に。

 

 

 松本発の「あずさ」が千倉までやって来るのも前年までと同様ですが、183・189系グレードアップ車(時刻表では「デラックス車で運転」と表記)になりました。「あずさ」の千葉乗り入れは S61.11改正からで、夏の千倉延長は翌S62年夏から。従って、1・2年目は国鉄色183系でしたが、3年目にグレードアップ車(時刻表でいう デラックス車)となりました。

 ただし1989年夏時点では、このデラックス車は所用編成がそろっていなかったようで、1989.6月時点の時刻表では 中央東線「あずさ」の部分には

「デラックス車で運転」(=6往復)、「デラックス車で運転する日があります」(=南小谷乗り入れを含め2往復)、と無記名(その他)とがあります。千倉乗り入れの4006M「あずさ6号」~4023M「あずさ23号」には、夏季千倉延長の記載はあるものの、「デラックス車で運転」の文字はありません。でも実際はコレ↓でした。

 

 1989(H元)年8月17日(木) 14:03 4023M「あずさ23号」M5 

 15分延です。 所定なら千倉13:25→13:45館山13:45→新宿16:00→18:54松本

   

 実はこの列車の前運用の4006M あずさ6号 を館山~九重間で待っていました。

 「あずさ」の千倉乗り入れが始まった1987年から、「千倉での折り返し時間が短く、6号が遅れた場合大丈夫なのか?」と思っていましたが、6号が15分くらい過ぎてもやって来ない!これでは、遠路松本へ向かう4023Mへの遅延影響を減らすために館山折り返しになったかも、と急いで館山以北へ移動してきてとらえたものです。

 

 4023M 後追い モトM5編成

 

 <臨時快速> 内房線

9141M 青い海1号 千葉8:17→10:23館山(日曜運転)

9759F 青い海3号 横須賀7:14→11:01館山(毎日運転、日曜は久里浜始発9881F)

  同、上り

9790F 青い海2号 館山14:44→17:34東京(毎日運転、日曜は横須賀行9770F)

9142M 青い海4号 館山17:17→19:03千葉(日曜運転) 

 

 1989.8.17 14:48 9790F 青い海2号 が那古船形を発車します。

 フナ(クラ)Y27編成 クハ111-1435 

 5号車はサロ112-1231 

 館山14:44→16:48千葉16:53→17:34東京

 

 この「房総」の文字が入ったヘッドマークは、前年までは165系使用の快速にしか使用されていなかったと思います。平成になって113’系にも掲出されるようになりました。

 ただし、「青い海」は「白い砂」とともにたった2往復に縮小されてしまいました。

 

 

 

 1989.8.20 17:37 9142M 日曜運転の「青い海4号」

  館山17:17→19:03千葉  

 クハ111-1353 マリ233+? のモノクラス8連  岩井~安房勝山で。

 総武快速線まで行かない「青い海」、房総ローカル用の113系・113’系系4連を2本つなげた8両編成です。

 

 この年最後の日の「青い海4号」、後ろは地上型のデカ目113系でした。びっくり!

 地上型にHMが付くのは S47年の房総一周電化開業時以来ではないのか?!

 この日で夏ダイヤも終わり。この翌1990年には「青い海」「白い砂」とも姿を消してしまいました。1991年夏には「シーサイドライン内房」「シーサイドライン外房」となり、号数表示はなくなりました。

 それ以降には「ホリディ快速」のグループに含まれたりもしましたが それもつかの間の輝きでした。

 

 おまけで、総武快速・横須賀線部分(1991年6月号)↓

 

 ↑千葉6:39発の「あずさ3号」(左上のほう)には「デラックス車で運転」の表記がありますが、千倉発の「あずさ23号」にはその表記はありません。しかし撮影したときはデラックス車でした。

 東京地下駅17:34の2番線、久里浜行きの1646F~1791Sと東京止りの9790F青い海2号 が接触する??→折り返し状況を調べてみたら、1791S が正しくは1番線らしいと判明。

 勝浦15:44発の9748F は「白い砂2号」ですが、同16:11発の1640Fは名無しの快速です。これは初の出来事で不思議。

 

 新宿から桜木町へ向かう9989レ 快速「横浜博サロン号」結構運転日が多いですが、これは 欧風客車サロンEXP東京が使われました。この復路9990レは 桜木町17:25→18:18新宿 でやはりノンストップ。

 

 

 ↑大船7:03発の9050M~9023Mわかしお83号、大船場面で 6:59発と7:07発の中間に発車しますが、東京まで完全並行ダイヤ。しかも東京で8分停車中に 始発が1本先発し、さらに大船7:07発で後発だった648S~649F にも先行されてしまいます。これらのうっぷんを晴らすべく、錦糸町以降に飛ばし 649Fを市川で追い越します。

 画像にはありませんが、大船7:44発の「さざなみ91号」も似たような状況。でも大船・横浜・品川から房総へ直行できるのは大きなメリットのようでした。

  (以降、続きます)