779)木曽のD51(その5 S47年 落合川のD51他) | 千葉の鉄道、そして Now & Then

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 774) の続きです。

 下りD51貨物列車を駅付近で見送ったあと、落合川の木曽川橋梁へ。


 (ストーリーがきわめてとびとびですが、上のテーマ名をクリックすると連続表示に切り替えることができます)


S47(1972).4.2撮影


720402 1559発の831レ DD51 804?  

 落合川15:59発の831レ DD51 804

 名古屋13:40→15:41中津川(EF64からDD51へ)15:53発→18:22塩尻


 塩尻が終着なのは、松本方へ行くにはスイッチバックしなければならないからで、朝夕の客車や名古屋~長野直通の2往復以外は塩尻で打ち切りとなるものも多く、松本方面へ直通するのはDCを含めても半分程度。

 この列車で塩尻に着いたら、松本方面へは22分後に全車指定席の15D「しなの3号」長野行、26分後に405M~2425M急行「アルプス5号」南小谷行き(松本~南小谷間普通)がありました。諏訪方面へは使える列車が多く、塩尻18:42発の504D「天竜2号」(きそ6号と長野→塩尻間併結)上諏訪行き、塩尻18:52発1412M「アルプス10号」新宿行きが発車します。「アルプス10号」は新宿への日着最終でした(新宿着22:26)

 一方、普通列車で松本方面へ行くには、塩尻18:53発の443レ(甲府15:22→19:17松本)まで待たねばなりません。塩尻の待合室、ずいぶんお世話になりました・・


720402 1610-1 5881レ D51 200+D51 775

 16:10頃 5881レ D51 200+後部補機にD51 775

720402 1610-3 5881レの後補機

 5881レの後部補機-D51 775

720402 1643 6802Dきそ3号 キハ90・91

 16:43頃 6802D「きそ3号」キハ91系の7連(1両欠車、先頭は8号車)

 松本14:44→18:05名古屋


 待望のキハ91形にここで会えました! 3両目5号車は キサロ90(1~3のどれか)、2両目に前面窓の上部が優雅にカーブしたキハ91 1 が見えます。


 キハ91 2~8の量産試作車はこの6802D の先頭車のようにキハ58似の前面になってしまいましたが、キハ90 1(300PS 1基:DMF15HZA 6気筒) とキハ91 1(500PS 1基:DMH30HSA 8気筒) という最初の2両だけは顔つきが全く違います。でも先頭に立つ姿にはとうとう出会えませんでした。

 この最初の2両で300PSと500PSのエンジンの比較が行われたわけですが、落成当初(S41年)の数ヶ月、房総西線で試運転をしていたようです。見れませんでしたが。


 中央西線に転じて長期耐久試験を兼ねて 6801D「きそ4号」→6802D「きそ3号」の1往復の季節列車に投じられていました。後に高山本線「のりくら」にも転じます。

 このころには、キハ90 1 はキハ91 9(500PSエンジンに載せ換え) に改造されていましたが、この顔は残っていました。キハ91 9 は塩尻方を向いていたので、この6802Dの2両目はキハ 91 1 ということになります。

 キハ90・91は乗客用側ドアがみな3枚折り戸ですが、キハ91 1 のみは無塗装だったかと思います。キハ90 1(後のキハ91 9)は3枚折り戸が全部クリーム色、他のキハ91 2~キハ91 8 はクリーム色+赤(車体サイドの帯がそのまま) に塗装されており、区別は容易。

 クリーム1色塗装だったり 銀色1色の3枚折り戸ドアは、まことに試作車らしく無垢な感じがして、見たときは感激!しました。(のちに奈良井で運転停車中なのを間近かで見ました。後日掲載します)


 このキハ90系(キハ90・キハ91)、DMH17系の後継となるべく大出力エンジンや変速機ほかもろもろの開発のためで、実際キハ181系やキハ65・66系に多くの技術は受け継がれました。一部断念したり縮小したりの技術もあったようで、そのへんの開発経緯には興味深いものがあります。

720402 1652-3 2858レ D51 201+D51

 16:52 重連の2858レ D51 201+D51 ?

720402 1652-7 2858レ

 2858レが落合川駅へ突進

720402 1732 833レ名古屋発1510塩

 17:33 833レ 名古屋発15:10→塩尻終着20:07

 DD51 674牽引。荷物車は2両か3両塩尻方に付いています。



720402 1757-2 881レ D51 827

 17:57頃 881レ D51 827
 桜開花にはまだ早い。


720402 1812-1 9810Dきそ51号  

 18:12 9810D きそ51号 

 長野14:29→松本15:59→塩尻16:22→木曽福島17:17→中津川18:23→19:42名古屋
 塩尻~木曽福島間、木曽福島~中津川間はノンストップで、モノクラス10 or11連
720402 1812-2 9810Dきそ51号  

 9810D きそ51号  臨時列車ですが、運転日は季節列車なみに多いです。


 このあと、信越本線経由で帰京。信州周遊券(のちの信州ワイド周遊券)を持っていたので急行は乗り放題。ただし、田立以南はエリア外(岐阜県)なので切符を買って入場したと思います。


 落合川18:54 834レ→19:00 中津川19:11 807D「きそ6号」(松本で駒ヶ根発長野行の505D天竜4号を併結)→22:40長野23:41発 6304M「妙高5号」→4:28上野


 長野駅前では、23時台でも容易に食事を摂ることができたと思います。夜行の出発駅・中間駅だったので、深夜・未明でも駅は営業していました。

 福井行603レ「越前」は長野0:46着1:15発、

 上野行606レ「越前」は2:17着2:35発、

 6301M「妙高5号」直江津行は4:28着4:46発、

 5:00着5:22発の301レ~2321レ「妙高6号」(A・B寝台車付きの直江津行き 長野から普通)など。

 スキーシーズンには、大阪からのDC急行「ちくま」に併結の戸狩行「戸狩」キハ58系2連なんてのもありました。冬場のキハ28・57・58の車内はぽっかぽかでした。ただし車内は混雑。