611 ) の続きです。今回で最終回の予定ですので、もう少々お付き合いを。
鶴来駅の北側に併設の鶴来車庫。脇には除雪車がスノープラウをつけてスタンバイしていました。
ED201 木南車輌製 能美電気鉄道デキ1として誕生。当初は正面4枚窓に両端ポールという姿だったそうです。S35年、改造でパンタ1台化、正面2枚窓化、制御方式も直接制御からHL制御に変わりました。このとき台車もブリル27Eという古典的なものから、住友KS30系へ。
ED20という形式は20t機を示していますが、S35年の改造で23.5tに、除雪専用になったS61年1月にスノープラウ取り付け枠をつけて29.3t となりこの時に至ります。
木南車輌・・・? めったに聞いたことがないなあ、と思ったら、同会社製で生き残っている唯一の車輌なのでした。銘板を拡大して撮っておけばよかった。
サイドから見るとパンタが加賀一の宮方へ大きく飛び出しています。
ED301 北鉄で新製した唯一の電機機関車で東洋電気・東洋工機製30t機。両側ともサイドには出入り口がなく、正面からしか乗務できません。
国鉄のガソリン動車キハ二3650形のものといわれる いわく付きのTR改 の台車をはいているらしい。それゆえにか、走ると電車なみに速いらしい・・(ガソリン動車は実車見たことがないので資料を読むしかありませんが・・)
鶴来駅舎。
玄関が車寄せ風になっており、社紋の付いた明かり取り窓、優雅な屋根ともあわせて、よき時代の風格が漂います。「全日空」の航空券も販売なのはおそらく小松空港が近いからで、バスの発着もあるようです。ツアーでスキー・夜行バスも募集中。
向かって左側に碑がありますが、太平洋戦争で戦死した地元出身2名の鎮魂碑なのでした。
もと東急のモハ7111の乗って加賀一の宮にやってきました。
こちらも車寄せ風の入り口になっており、さらに青い雪よけが付いています。鬼瓦も立派で重厚!
野町方←モハ7101+モハ7111 加賀一の宮で
しんしんと降る雪の中、たたずむ7000系・・・絵になります。先頭化改造のモハ7200形でなくてよかった・・・
終端方のモハ7111。
ホームはきわめて狭いですが、無骨なコンクリートにびっしり生えたコケが美しい。湿気の多い土地柄ゆえなのでしょう。
加賀一の宮発9:07 に乗って、野町(9:37着)まで準急で一気に戻ってきました。
折り返しを待つ モハ7101+モハ7111→加賀一の宮方
このあと、野町駅から徒歩5分くらいのところにあるバス停から 金沢駅行き(犀川・片町・香林坊経由)北鉄バスで金沢駅前に戻り、次に目指すは北鉄浅野川線。今では地下化されてしまいましたが、このころは金沢駅前広場の隅から発着していた地上駅時代。石川線よりも旧型が多く、降りしきる雪などに負けてはいられない・・・


