422) の記事の続きで、今回は
その② 1987(S62)年8月に運転の「C56 毎日号」です。
京都の梅小路蒸気機関車館で動態保存されている C56 160 は全国から出張運転の依頼が繰り返し舞い込み、当時は今と違って、動態保存のSLは山口線の C57 1 しかなかったこともあり、軸重が軽くどんな線区でも走れるC56は引く手あまたでした。
Wikipediaで C56 160 の出張運転の記録を調べてみたら、出るわ出るわ・・以下、引用させていただくと、
---ここから引用開始---
C56 160 の臨時列車としての運転記録は以下のとおり。
1980年 (昭和 55年)11月22 - 30日 :函館本線 小樽駅 - 札幌駅
北海道鉄道開業100周年を記念して運転された。
1981年 (昭和56年)8月25 - 31日 :小浜線 敦賀駅 - 小浜駅 「SLわかさ号」
福井県置県100周年を記念して運転された。
1985年 (昭和60年)4月28日 - 5月11日 :水郡線 水戸駅 - 常陸大子駅 「SL奥久慈号」
1986年 (昭和61年)4月29日 、5月3 - 5日 :東海道本線 ・武豊線 名古屋駅 - 武豊駅 「SL一世紀号」
武豊線開通100周年を記念して運転された(愛知の鉄道100年フェアの行事の一環)。
1986年(昭和61年)4月30日 - 5月2日 :東海道本線名古屋駅 - 木曽川駅 「SL一世紀号」
愛知の鉄道100年フェア開催を記念して運転された。
1986年(昭和61年)8月1 - 7日 :桜井線 奈良駅 - 王寺駅 「SL大和路号」
キャンペーン「あなたとなら大和路」の一環として運転された。
1987年 (昭和62年)7月18 - 8月2日 と9月12 - 23日 :東北本線 仙台駅 - 仙台臨海鉄道 仙台西港線 東北博覧会前(臨時駅)「SL東北100年号」
'87未来の東北博覧会 開催を記念して運転された。
1987年 (昭和62年)8月24 ・25日:成田線 成田駅 - 内房線 木更津駅 「SL毎日号」
1988年 (昭和63年)2月11 - 14日 :七尾線 金沢駅 - 和倉温泉駅 「SLときめき号」
1988年(昭和63年)6月24 - 26日 :中央本線 辰野駅 - 塩尻駅
1989年 (平成 元年)5月19 - 28日 :土讃線 多度津駅 - 琴平駅 「SLどっきん号」
1989年(平成元年)11月 :予土線 宇和島駅 - 土佐大正駅 「SLしまんと号」
1996年 (平成8年)11月23 - 26日 :大糸線 松本駅 -信濃大町駅 「SLあづみ野号」
真岡鉄道 のSL整備により、JR東日本への貸出は現時点ではこれが最後。
1997年 (平成9年)12月6 ~9日 :予土線宇和島駅 - 土佐大正駅「SL牛鬼号」
1998年 (平成10年)4月10 ~12日 :多度津駅 - 茶屋町駅 「海走SL瀬戸大橋号」
瀬戸大橋開通10周年を記念して運転された。
2000年 (平成12年)11月21 , 23 ,25日 :松山駅 - 宇和島駅「SL坂の上の雲号」
鉄道唱歌誕生100周年および宇和島城築城400周年を記念して運転された。
2000年(平成12年)11月22, 24 , 26日 :宇和島駅 - 松山駅「SL花神号」
「SL坂の上の雲号」と同じく、鉄道唱歌誕生100周年および宇和島城築城400周年を記念して運転された。
2001年 (平成13年)11月23 - 25日:土讃線高知駅 - 土佐山田駅 「SL土佐龍馬号」
高知城築城400年を記念して運転された。
2002年 (平成14年)5月18 , 19日 :徳島線 徳島駅 - 阿波川島駅 「SL阿波四国三郎号」
徳島線全通88周年を記念して運転された。
2002年(平成14年)9月14 - 16日 :氷見線 「SLシーサイド号」
氷見線全通90周年を記念して運転された。
2002年(平成14年)11月1 - 4日 :「SL山陰路」
山陰の鉄道発祥100周年(境港駅~米子駅~御来屋駅間)を記念して運転された。
2005年 (平成17年)10月28 - 30日 :予讃線高松駅 - 多度津駅:SL急行「讃岐路義経号」
2006年 (平成18年)11月23 - 26日:土讃線高知駅 - 須崎駅 :SL急行「土佐二十四万石博 一豊&千代号」
大河ドラマ『功名が辻 』の放送やイベント「土佐二十四万石博」に合わせて運転された。
----引用終わり-----
こんなにあったんですね。C56 160 はC56形の最終番号であって、さらに日本で最も多くの地に足跡を残したSLといってもよいでしょう。北海道から四国まで点々と。。
1987(S62)年8月24日(月)の長浦駅から撮影開始。
毎日新聞の100周年ということで、スポンサーになっていることは想像できましたが、なぜ上下線ともホームが1本のみの長浦駅で9123レが6分も停車するのか、非常に疑問でした。そこで、初日の長浦駅で待ち構えることにしたのでした。千葉県内でのSLの運転は、昭和47年秋以来15年ぶりのはずです。
1987.8.24 10:06に長浦へ到着する9123レ
C56 160+スハフ12 163+オハ12 374+オハ12 196+オハ12 370+オハ12 360+スハフ12 151←千葉方
急いで先頭部へ行ってみると、マーチングバンド(鼓笛隊)の演奏で歓迎行事が行なわれていました。「汽笛一声新橋を・・・」の演奏中。
10:12の発車まで6分も停車します。なぜか?想像にすぎませんが、毎日新聞にとっての重要な行事でしょうか。同社にとっての貴賓が下車か乗車かしたのかしらん?または由来のある駅だったとか?結構な歓迎ぶりです。
この日の運行は、(旧)佐倉機関区を基地として 成田~木更津の区間で、
佐倉 回9422レ(DL牽引、SLは後部に逆向き)→千葉→黒砂信→千葉9:39発
9123レ(後補機なし)→10:06長浦10:12→10:27 木更津 12:42発
9122レ(後補機なし)→13:28千葉③ 後部にDLを連結のうえ、13:58発
回9134レ→14:04 黒砂信14:18発 逆9433レ(DL牽引、SLは後部に逆向き)→
→14:23 千葉⑧14:28発 逆9423レ(DL牽引、SLは後部に逆向き)→15:05成田
成田15:34発 回9424レ(SL牽引、DL後補機付き)→15:52 佐倉
というもので、翌25日(火)も同じ行程でした。
結局 長浦での歓迎ぶりはなんだったのか?混雑もあり、駅でたずねることはしませんでした。どなたか、このブログの読者のかたでわかる方がいましたらご教示お願いします。
長浦で到着を撮ったあと、発車は(いい絵が撮れないので)録音だけにして急いで国道16号線を下りました。途中福王台を過ぎたあたりで、9123レと離れていたものの追走状態になり、数回汽笛が響きわたりました。一瞬見えた疾走するC56と 激しい汽笛に、胸がじ~んとなったことを思い出します。
木更津に着いてみると、なんと久留里線ホームの4番線に到着していました。10時半ごろで、久留里線の発着は3番線に変更されています。たらこ色のキハ30か35 がちらりと見えています。
木更津④着は10:27。①には10:32に佐貫町10:17発千葉行きの113系、1164Mが入ってきた直後に単機で入換えが始まりました。君津方の踏切の先まで伸びる中線を目指してゆきます。1164Mは木更津10:35発です。向うに「そごう」そして建設中の・・・。
転車台の向かって右手ではTV局の収録が始まっています。
毎日新聞と関係のあるTBSの「テレポート6」の収録で、今夕に放送される とのこと。
拡大してみると、オレンジの服の女性がレポートをしています。TBSの矢吹藍子レポーター、機関士は古谷英OO氏とのアナウンスがありました。公開・歓迎ムード満点です。
君津方の中線からC56 がバックで戻ってきました。バックもしやすいのがC56のいいところ。
転車台の向こうを通って、北端近くまでゆきます。このあと、転車台での転向を公開する、とのことで、ターンテーブルの近くで待つ人多数。
以降、424) の記事↓
http://ameblo.jp/nagisa04/entry-11445150274.html
に続きます。




