数年前、渡辺和子さんの言葉に救われました。
おかれた場所で咲きなさい…この言葉です。
この年になると、人前でなかなか泣くことが出来にくく、人一倍涙もろい筈なのに、最近泣けなくなりました。
都会では涙活というイベントやってるとか聞きます。
たまには思いっきり泣くのもいいんじゃないかと思います。
人は生きているといろんな感情に振り回されます。
喜怒哀楽。
好き、嫌い。
妬んだり、恨んだり、情けなさでいたたまれなくなったり、恥ずかしくて穴があったら入りたい気持ちになったり。
そんな感情に振り回されているうちはまだまだ若いんだろうなとか思います。
最近、忙しすぎるのかどうかわかりませんが、そんな生々しい感情が長続きしなくなりました。
特に怒り。
瞬間的にはカッとなりますけど、それをいつまでももやもやと引きずることができなくなりました。
悲しい気持ちにはなりますけど、それもあんまり長続きしなくなりました。
感情を表にだしにくくなったというのか。
毎月、子どもに関わる仕事をされている方に会って、お話を聞かせてもらう仕事をしています。
大抵私より年上で、人生の先輩です。
(最近は同じ位か、年下の方もチラホラ。)
殆どの方が、周囲の人へ感謝する言葉を発します。
皆さんに助けられていると、仰います。
私から見たら若い人たちを支えているのはその方なのに。
たぶん。
沢山の人と出会って来た人は、ほんの少しの時間であっても其々の人生に寄り添うことができる想像力を持ち合わせているのだと思います。
相手の痛みや辛さを想像する力。
これがやさしさにつながるのかなと思ったり。
人生の先輩はひとに優しい方が多い。
感情をむき出しにしていないのに、それでも心にすとんと落ちて、思いが伝わる言葉を持っていらっしゃる。
渡部和子さんのことばは、本人がそこにいて手を差し伸べてくれているようなそんな偉大な思いが伝わります。