今日は息子は通院。
放射線科の予約が入っている。
やっぱり一緒に行くのは拒否されたので、私は息子の大学病院のすぐそばの、自分の病院へ行くことにした。
車で同乗し、私の病院で降ろしてもらって息子は自分の大学病院へ。
なので今は病院で順番待ち。
車の中でたくさん話した。
とは言っても、ほとんど私の独り言みたいになってしまったけれど。
言いたいことは伝わったと信じてる。
息子がどんな決定をしても、尊重しようと思う。
恐怖の息子の部屋
暫く息子の部屋に入っていない。
嫌がられるし、私も怖くて入れない
理由は汚いから。
そろそろ手を出さなきゃいけない頃だと思って、片付けに入った息子の部屋は・・・想像の域を遥かに超えていた
息子のベッドは木製のロフトベッドで下は全面机になっている。
そこに、所狭しとペットボトルや空き缶が並び、ほとんどが半分くらい中身が入っている。
机の上はそのような状態で何も置けないので、床に大きなゲーム用のモニターやらルーターやらが置いてある。
自分の座る場所以外は服に埋もれ、そこにお菓子のパッケージなどのゴミも混ざっている。
缶やペットボトルの中身を捨ててラベルを剥がし、ゴミをかき集め、散らかっている服や靴下等を洗濯し、空間を空間と認識できるようにするのに1日かかってしまった
帰宅した息子、特に怒ることもなく、
「続きは自分でやってね」
と言ったら
「わかった」
と、返事をしていた。
自分でも、どこから手を付けていいのかわからなくなっていたようだった。
暫く自分の部屋でゴソゴソしていた息子、
「教科書、たくさんありすきるから、
旅行用のキャリーバッグに入れておいてもいい?」
と聞きに来た。
「教科書? 何の?」
「大学の教科書だよ。すごい量だから」
「いらないんだから捨てたら?」
「要るに決まってるじゃん。病気が落ち着いたら、辞めた学年から復学するんだから」
そんなこと考えてたんだ
通院ばかりで、出席日数が足りなくて、代わりのレポートを必死に提出していたけどそれじゃダメって言われて、私が大学と話をする前にさっさと退学届を出してしまった息子。
もう完全にやる気が無くなったのだと思ってた。
だから、息子の言葉にビックリするやら嬉しいやら。
休む時間、考える時間、解放される時間が息子には必要だったのね。
あの時何か言ったら、息子の心は壊れてしまったかもしれない。
わかってもらえないと、孤独感と絶望感に囚われてしまったかもしれない。
黙って見守っていてよかった
もう子どもじゃないんだものね。
口を出したくなる時はたくさんあるけど、先ずは息子を信じて、息子の意思を尊重してあげようと思う。
教科書を大切に仕舞う息子。
あなたが願うように、いつか病気とも病院とも縁が切れて、普通の大学生になれるといいね
その歩みはゆっくりだけど、夢を捨てて無いことが本当に嬉しかった
それも踏まえて、今日は放射線科で話をしてくるんだね。
夢を持っている人は強いんだ。
ゆっくりゆっくり前へ進もう。
何も言わないけど、いつも、ずっと、応援しているよ