naggy(なぎぃ)の木 -13ページ目

焼きそばパン


なぎぃの木 naggy イラストレーター パン 総菜パン 給食 焼きそばパン


わたしには、子供の頃からの好物がいくつかあるのですが、焼きそばパンも、
その一つです。

わたしの通っていた小学校には給食場があり、毎日そこで給食が作られていました。
カレーやクリームシチュー、揚げパンなど、色々と人気メニューがありましたが、
その中でも、焼きそばの人気が高かったように覚えています。
しかもちょっと変わっていて、一般的なソース味ではなく、カレー風味の焼きそばでした。
その名も、『インディアン焼きそば』。
ほんのり黄色みがかった、ドライカレーのような感じの味でした。

ある日の給食に、この焼きそばが出ました。ふとひらめいて、パンを割って中に
焼きそばを挟んでみました。お手製焼きそばパンです。それを見ていた何人かの
男子が、からかおうと近寄ってきたのですが、わたしは平然と
「おいしいで。」

面食らった男子たちは退散していきましたが、その後わたしをまねて
焼きそばパンを試したようで…
以来わたしのクラスでは、手作り焼きそばパンの一大ブームが巻き起こりました。

今でも近所のコンビニなどで焼きそばパンを見かけると、幼なじみに会ったような、
ほっと懐かしい気持ちになります。

illustration  by naggy

『おいしい!パンBOOK』洋泉社

なぎぃの木 naggy イラストレーター おいしい!パンBOOK 洋泉社 サンドイッチ

わたくしが挿絵を担当させていただきましたお料理ムックが、5月26日(金)発売されました。
洋泉社さんの『おいしい!パンBOOK』です。
サンドイッチに関するあらゆることが紹介されており、洋泉社さんのページで、
本の内容を少しご覧いただけます。

洋泉社 『おいしい!パンBOOK』

わたくしのイラストは、見開き2ページで掲載されています。
お馴染みのハムサンドや卵サンドから、フルーツサンドやカツサンド、
バインミーやパニーノといった外国のサンドイッチなど12種類のサンドイッチと、
扉絵用に、爆盛りメガ盛りサンドのイラストを描きました。

 
書影を見てビックリしたのですが、わたくしが「爆盛りメガ盛り」でイメージして描いた
イラストが、表紙のお写真とイメージが合っていて嬉しいです。
今回は、描いている最中サンドイッチが食べたくなり、とてもお腹が減りました。

 
書店でお見かけの際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。
出版社:株式会社 洋泉社

<こちらでお求めいただけます>
hontoネットストア/MARUZEN&ジュンク堂
紀伊国屋書店
Amazon
他、全国各書店

by naggy

ちらし寿司


なぎぃの木 naggy イラストレーター 鮨 ちらし寿司 お多福

春は別れの季節とも言いますが…
先日用事で実家に帰った際、寂しいニュースを聞きました。
子供の頃から慣れ親しんだ近所のお寿司屋さんが、この春でお店を畳まれるとのこと。

わたしが小さい頃は、寄り合いや法事などで大人用にお料理を注文する時に、
子供用として巻き寿司やお稲荷さん、伊達巻きのお寿司などを桶に入れてもらい、
小さい子たちで分けていました。
中学生ぐらいになった頃、「コレは、あんたの分やで」と母に言われて、蓋付の四角い桶を
一つ渡されました。それは大人用に注文した、ちらし寿司でした。
一人前を残さず食べられるようになったからなのですが、大人の仲間入りができたようで、
嬉しかったのを覚えています。
マグロやエビやイカなど、きれいなお刺身が沢山載っていて、ごはんの上には桜デンブと
刻み海苔と錦糸卵、彩りにパセリと缶詰のサクランボが添えられていて。
カラフルなお寿司を眺めながら、どこから食べ始めようかと迷いました。

これからは、もうあのちらし寿司食べられへんねんなぁ…
そう思うととても寂しくて、記憶を頼りに描いてみました。
そして、「今までありがとうございました」と、お手紙を書きました。

4月間近になってもなかなか温かくならず、わたしの住む町では桜はまだつぼみのままです。
今年の春は、ゆっくりスタートしそうです。

illustration  by naggy