原発問題を語るときには「武田邦彦(中部大学)」のHPを見よう | 永築當果のブログ

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ブログを8本も立て、“物書き”が本業にならないかと夢見ている還暦過ぎの青年。本業は薬屋稼業で、そのブログが2本、片手間に百姓をやり、そのブログが2本、論文で1本、その他アメブロなど3本。お読みいただければ幸いです。

 原発問題のマスコミ情報は、ずっと報道管制が敷かれており、また、マスコミ業界挙げて真の情報を隠蔽しているとしか思えません。あの朝日にしたって仮面を被っています。騙されてはなりません。

 じゃあ、どこから真の情報を得ればよいのか。

 一つは、あまりに有名な京大助教の小出裕章氏で、これは次のHPを見ればよいです。

   小出裕章(京大助教)非公式まとめ

 その他にも多々ありますが、小生お勧めのものは、表題に示した武田邦彦氏のもので、次のHPです。分かりやすく簡潔に説明されています。

   武田邦彦(中部大学) 


 この方の略歴を簡単に紹介しておきましょう。

 東大卒業後、旭化成に入社し、ウラン濃縮などの研究開発に取り組み、同社ウラン濃縮研究所長を勤めた後、芝浦工大教授、名古屋大学教授、そして、現在は中部大学教授の職にあります。その間に、原子力委員会などの委員を勤めてみえます。

 近年、「専門分野のみならず他の分野まで口を出し、定説とは異なる独自の主張を展開しすぎる輩」として、各学界から多くの批判を浴びています。つまり、「真実はこうだ」と言い過ぎるあまり、各学界から煙たがられている存在です。

 そうした方であるからこそ、信用がおけるというものです。特に、専門分野である原子力に関しての発言は、重みがあります。


 さて、これから原発再稼動へ向けての政府自民党の動きが出てくることでしょう。先ずは、原子力規制委員会の安全基準です。

 このことに関しては、武田邦彦氏のHPに、今までにも数多くの記事がありますが、2月1日「緊急提言:原子力発電の安全基準とは?専門家の見解 その1~3」を示しておられます。その中で、小生がうろ覚えであった主要な点は次のとおりでして、これらをしっかり頭において考えていかねばと思ったところです。


 原発には固有安全性ー原発がどんな事態になっても原子炉自体が核爆発することはないーがあると主張されていたのだが、なぜあれほど必死になって注水したのか。政府は何を恐れてたのか?メルトダウンは放射性物質の飛散という点では危険ではない。だから、何を恐れて政府が必至になって水を掛けたのか、いまだに不明である。


 これまでは、安全設計…の基本となる数字は「通常1年1ミリ、1万年に1度の頻度で起こる事故に対して5ミリを限度とする。原発敷地境界で0.05ミリ」となっているが、福島原発事故では、あらかじめ決まっていた基準の根幹をいとも簡単に放棄した。これでは安全設計は意味がなかったことになる。


 3号機の爆発の噴煙がなぜ上空に上ったのかが明確に説明される必要がある。噴煙が上方に上がるためには、原発建屋の下部で爆発が起こらなければならず、原発下部には酸素が不足するはずなので、水素爆発の可能性は低い。また、誰が報道統制しているのか不明だが、4号機の爆発映像は定点カメラで福島中央テレビやNHKが保有しているはずだが、公開されていない。


 事故の確率の議論では、1万年に1度以上の事故を想定しているのに、1000年に1度の事故を「想定外」としたのだから、この問題は明確にする必要がある。


 安全に万全を期している大型客船でも左舷と右舷にすべての乗客を収容できる救命ボートを備えている。原発事故に対しても救命ボートを備えずに原発を再開するは、見識がないとされても仕方が無い。


 2012年米国では新規原発が「廃棄物をしまう所が特定されていない」という理由で建設を止められている。電力会社は、自らの力で行動に責任を持ち、原発を再稼動するなら廃棄物の処理と埋設を自らの力で実施することは最低の義務である。


 このほかにも重要な事項が多々ありますが、皆さんも、上に挙げた武田邦彦氏のHPをご覧なさってください。各種問題点を7項目に分けて分かりやすく解説されています。