ありのままの原爆落下の実相を率直に伝える事を、
主眼とすべきではないのか ── 。
長崎市は2025年度に原爆資料館のリニューアルをする事を
計画しておるようであるが、それに先だち、
展示等の内容をどのような思想、主体で表現するか ── 。
その検討の場を用意されたようであるが、
そもそも「原爆落下」が第二次大戦前からのアジア侵略、
さらにハワイ攻撃により、大戦を勃発させた加害の歴史の
帰結する処であったとする加害歴史感。
かつまた被害は当然のなりゆきであったとする被加虐的思想の
強調にウエイトを置くべしとする考えもあるやも知れぬが、
戦后80年を迎えようとする今日、
それらの議論を反映することが必要なのであろうか ── 。
世界の人達の考えは多様である。
予断をもっての展示をするより、「ありのまま」の実相展示が、
平和希求思想の原点となりはしないか。