雲一つない 青い空が広がった昨日
私たちは 1年数か月前に訪れた岡山県新見市の
鯉が窪湿原に向かった
生きる力を求めて 鯉が窪湿原へ | nagarenotokiのブログ (ameblo.jp)
昨日は 遊歩道を歩いて
湿原を一周しようと 決めていた
しかし 鯉が窪湿原は
本当に わかりにくい場所にある
くねくねと曲がりくねった細い道を
奥へ奥へと進んで
やっと到着
ここは 神が隠したすばらしい
自然の楽園なのかもしれない
清らかなせせらぎの岸辺に こんな可憐な野の花を見つけた
今日 ヤマルリソウという名の植物と知る
池を見ながら 持参した昼食を食べた
夫はおにぎりとサンドイッチ
私はスパゲッティ
途中の飲食店での食事も考えたが
コロナ感染が またしても猛威を振るいつつある今
県をまたいでのこの遠出も 本当は後ろめたい行動だった
せめて 店に入るのは自粛しなくては
食事を終え 散策を始める
私たちの後ろを 年配のご夫婦が
遊歩道を 歩いて来られる
遊歩道には時々 枯れ枝が横たわっている
その枝につまづいて 転倒したりされないように
私は枝を 山側に投げながら歩く
夫はそんな私をほっといて 遥か先を歩く
新緑が芽吹いたばかりの湿原
澄んだ鳥の声が 常に聞こえている
満開間近の山ツツジ
遊歩道には落ち葉が 積み重なり
歩けば ガサガサと音がするのが楽しい
時々橋があって 1号橋 2号橋・・・
写真は 最後の9号橋
一周が2.4キロの道のりを
歩いているうちに 私の心は
命の喜びのような 湧き上がるもので
満たされていった
前日 私は先日受けたMRIの検査結果を聞いた
私の体の中に はっきりと白い影が写っていた
「今後は 半年ごとに精密検査をしていきましょう」
そう告げられた時 心に浮かんだのは
2年前に亡くなった幼なじみ
彼女は 自分の病気を死が迫るまで
誰にも言わずに 逝ってしまった
私は湿原を歩きながら 彼女から
命のバトンを 受け取ったように感じた
いつまでの命なのか わからないけれど
私は生きる 貪欲に生きる
懸命に生きる
これまでより ずっと濃い人生を送るのだ
生きている事に 愉しみ
喜びを感じながら
そんな決意のような気持ちで
胸を一杯にして ここを後にした