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四季折々、自然の姿に感じること

ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」 - YouTube

 

 

世間はコロナ禍とは言え

ゴールデンウイーク

私は1日しか休みがない

その貴重な1日の今日

藤寺として有名な鳥取県大山町の住雲寺に

夫と初めて訪れた

 

 

住雲寺の広い駐車場には 多数の車

藤棚の手前は サツキだろうか

きれいに 刈り込まれている

 

 

まるで天から降ろされたかのような

神聖さを感じるのは 藤が寺に属するからだろうか

大きなスピーカーからは 

「亡き王女のためのパヴァーヌ」が流されている

 

 

たくさんの観光客が 藤の下で憩う

「昔はもっと花の房が長かった」

「藤には クマンバチが来るもんや」

と そばにいたオバサンがしゃべっている

 

頭をピカピカさせた 住職らしい人が

観光客が 置いて行った空き缶をふたつ

手に持って 片付けている

誰も その人には気を留めず

頭上の藤の花ばかりを見上げている

 

そう言えば こんなに広いのに

どこを見渡しても きれいにしてある

雑草も生えていない

トイレも 完備されている

何百年生きて来たかわからない藤の巨木も

管理には かなりの費用がかかっているだろう

なのに 「拝観 自由」

住職の喜びとは たくさんの人々に

藤の花を 美しく見てもらうことなのだろうか

コロナ禍で今年も中止になったが

毎年この頃には「ふじ祭り」が開かれるという

 

 

まるで 巨人のような藤の幹

ここから四方八方 枝を伸ばし

春には すばらしい花を垂らす

 

藤棚の下で 3歳くらいの女の子が

シャボン玉を 飛ばしていた

シャボン玉は 風に乗り

藤の花へと 飛び

墓の方へと 飛んで行った

 

ふと 諸行無常という言葉が

心に浮かぶ

亡き王女のためのパヴァーヌの

物悲しさを含んだ曲のためかもしれない

 

寺の敷地のすぐ横には

池があり

その畔には 鳥取の女流作家岡田美子の碑があった