https://www.youtube.com/watch?v=jbYh4su2HGE
6月に入って 義理の姪の結婚式に出席した
結婚式が行われたのは 森の邸宅と言う
岡山市の丘陵地にある結婚式場
そこは 木漏れ日が降り注ぐ
緑あふれる森の中
姪とはもう10年も 会っていない
印象深く覚えているのは よく泣く赤ちゃんだった事
里帰りした義妹と交代で 泣き止まぬ子を
抱いてあやした 遠い思い出
あの子が 大学時代に出会った彼と
10年の交際を経て 今やっと
結婚の時を迎えた
親族 多くの友人たちに祝福され
幸せそうに微笑む花嫁
私は「おめでとう」と言った後
胸が詰まって それ以上言えなかった
姪の心情を察すると 涙が込み上げて来る
姪の両親は 1年前から別居し
この結婚式で 久しぶりに顔を合わせている
この先 どうすべきか
全く先が見えない と
義妹は困り果てている
性格の不一致が 徐々に
夫婦の亀裂を広げて行った
そんな両親へ 花嫁は「とうさん かあさん」と呼びかけ
心優しい 手紙を読んだ
それを聞いて 父親は涙を見せる
この両親のもとに生まれ
つらい事も たくさんあったはずだが
姪はそれを乗り越えて がんばった
私は心の中で この両親に
再び夫婦としての 日々が始まるように
ひたすら祈る
どうか 花嫁の笑顔が曇り
涙する事がないように
夕刻から始まった結婚式 披露宴パーティは
大盛況のうちに 終わりを迎えた
すばらしい結婚式だった
終始 気丈にふるまっていた
花嫁が けなげだった
「いつもユーモアの精神を忘れずに」と誓ったように
どんな時も 2人は明るく
楽しい家庭を
築いていく事だろう
いつまでもお幸せに
夜の帳が下りた森の邸宅