https://www.youtube.com/watch?v=vD1dBv6LS_4
この間の日曜日 いつもの友人と
広島県福山市で行われている 福山ばら祭りに行った
福山市は 1945年8月8日の空襲で
市街地の8割が焼失し 多くの命が失われた
戦後 復興と共に住民と行政が
バラのまち作りを始めた
福山市は バラと共に歩んだまちだった
バスからは まちのそこかしこに
バラが植えてあるのが 見える
そして バラ祭りの会場緑町公園には
ローズヒルがあって 斜面一杯
色とりどりのバラで 埋め尽くされている
花は少し 盛りを過ぎた頃か
美しい花は 人を集める
人 人 人 凄い人出だった
福山市の発展に バラたちが
大きく 役立って来たのだと納得する
花の力は すばらしい
友人は 記念にバラの植木を
買って帰ると 言う
「ルノアール」が欲しい と
にわか覚えのバラの名を口にしていたが
結局 平凡なピンク色のバラを買う
私はバラを見るだけで 満足だった
うちでは今 たった1本の「ドン・ファン」が
大きな木となって 今年も
たくさんの花を 咲かせてくれている
このバラさえあればいい
バラを見た後 バスは岡山県笠岡市へ
干拓地の笠岡ベイファームという道の駅に
広大なポピー畑を見に行く
咲き乱れる花々の中で
不意に 「花疲れ」という言葉が浮かぶ
何だか 花を見ることに疲れた
そんな言葉が 実際あるのか
検索すると 俳句の季語にも
なっているという
「花見をして 疲れること」
「花見をして歩いて クタクタになること」
私の場合は ちょっと違う
この春は 本当にいろいろ花を見た
「美しい」と感動し過ぎて 疲れたのだ
こんなに美しいものが
世界に存在するという 不思議に
心は少し 穏やかではない
もう花を見るのは この辺にしておこう
今度は 緑を見て
目と心に 静けさを取り戻したい