https://www.youtube.com/watch?v=ukO7HDmFI1M
もうすぐ1歳2か月を迎える孫娘と
夫と共に 加納美術館を訪れた
この間まで 格調高い日本画が
飾られていた館内は がらりと趣きを変え
かわいらしい童画に 差し替えられていた
夢いっぱいに描かれた パステルカラーの童画は
無邪気な 幼な子の眼に
スッと自然なものとして 飛び込んだようだ
孫娘はすぐに 絵と仲良しになった
つぶらな瞳で 絵を見つめ
弾んだ声で 笑い声を発したり
「え? え?」と何かを問いかけるような
声を発する
絵の中の 動物や登場人物と
まるで お話をしているかのようだ
そして時折 楽しそうに手をたたく
まだ 言葉を持たない孫娘が
絵を見て 精一杯の反応を見せる
童画をイメージしたような
小さな 木の椅子が置かれている
座らせると 孫娘にちょうど良い
まだ歩けない孫娘は
1人で椅子に座れることに
ちょっと得意げな顔をして
足をぶらぶらさせて 座っている
佐々木恵未(めぐみ)さんが創作した しあわせ色の世界は
私の心にも ふんわりとやさしく響いて来た
「子供の頃の純真な気持ちを忘れないで」と
この童画展と 孫娘から
メッセージを受け取った気がした
惜しくも 佐々木恵未さんは
4年前 59歳で旅立たれている
けれど 佐々木さんの願いは
いつまでも この童画を通して
たくさんの人に 受け継がれていくことだろう
追記
9月16日 佐々木恵未童画展最終日前日
夫と私は 孫娘を連れて
再び 童画展を見に行った
この日は 神英雄館長による童画展のギャラリートーク
加納佳世子名誉館長による加納莞蕾についての
ギャラリートークが開催された
たくさんの人たちに混じって
孫娘も ギャラリーの1人となった
時々 素っ頓狂な声を上げたり
手を伸ばして 展示物を触ろうとする
少々 困ったギャラリーではあったが
約2時間 孫娘と共に
すばらしいお話に 耳を傾けることが出来た
いつか 江津市にある恵未童画館を
訪ねる日が来ることを 夢見て
恵未さんの作品に お別れをした
加納美術館庭園では
白萩が 秋の気配を漂わせていた