加納美術館  初夏を迎えて | nagarenotokiのブログ

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四季折々、自然の姿に感じること

 
5月27日  加納美術館にて 新しい展示が始まる

この新しい展示に そそられるものを感じ
初日に 夫を誘って行ってみた
加納佳世子名誉館長の50年来の友人だという女性たち 
約10人の中に加えていただき
名誉館長より 絵画の説明を受ける
 
 
加納莞蕾・宏子父娘(おやこ)展
宏子とは 加納莞蕾の長女但見宏子
北海道在住の但見宏子は 92歳だという 
父莞蕾の影響で 60歳を前にして 
絵筆を取り 精力的に絵を描いて来た
花 娘 人形などの絵に混じって
「層」を描いた抽象的な絵が 何点かある
それはまるで 生きて来た時間の中に 
埋め込まれた さまざまな感情を
表しているかのようだ
地層のように 時は層を成して続く

加納佳世子名誉館長は長年 教職にあったとのことで
まるで 授業を受けているように感じた
それは楽しく  興味深い授業だった
 
 
 


莞蕾館でのひとときの後
外に出れば もう4時が近い
空は青いが 庭の木々を照らす光は 
夕を帯びている
その光の中で 加納佳世子名誉館長は
夫と私に もう一度人生の「層」について
話をしてくださった
名誉館長の温かく 人を包み込むような人柄の陰には
大きな苦労があったであろうことを
その時 感じた

6月11日 92歳の但見宏子が
北海道から 加納美術館にいらっしゃるという
叶うものなら 母を連れて
一緒にもう一度 彼女の絵を見たい
その時 癌と闘う母は 
但見宏子に 生きる力をもらえると信じて
 
 
5月 加納辰夫(画号 莞蕾)の平和運動は
ユネスコ世界の記憶(地域登録)として
国内登録申請をされました。
加納莞蕾の撒いた平和への種が
大きく実りあるものとなりますように。
 

http://www.art-kano.jp/