https://www.youtube.com/watch?v=dYBT8aS-h-o&feature=related
昨日は久しぶりに 夫とドライブをした
そして 名高いお寺にお参りした
参道を下って来ると お土産店から
「お茶を飲んで行ってください」
「お饅頭もどうぞ」との声
思わず 店に近づいた
すると 店主は夫の手のひらに
名物の饅頭を 乗せる
続いて 私の手にも
饅頭を乗せてくれると思いきや
それきり私には 知らん顔
夫は饅頭を持ちながら
10個入りパックを買う
「お茶もどうぞ」と 椅子を勧められる
夫はもらった饅頭を食べながら お茶を飲む
私は お茶だけ
店主夫人も もう1人いた女性も
私が饅頭をもらっていないのを 黙認している
だんだん 怒りが湧いて来た
私にくれないのなら
夫にも くれるべきではない
お茶をご馳走になりながらも
心穏やかではない 私
その時 夫婦らしい2人連れが
参道を下りて来た
店主たちは その夫婦も呼び入れようとした
が そのまま通り過ぎた
私たちも この夫婦のように
呼び止められても この店に
立ち寄らなければ良かった
そうすれば こんな苦々しい思いは
しなくて済んだのに
店を出て 私は夫に問うた
なぜ私には 饅頭がもらえなかったのか?
夫はその時 初めて
私が饅頭をもらっていないのを知った
その事が 私の怒りに油を注ぎ
怒りの矛先は 夫にも向かう
夫は「買った饅頭を食べればいい」と言う
「そんな問題ではない」と 私は言う
たった1個の饅頭の事
とても些細な 書くのも恥ずかしい事
大人げないにも ほどがある
それは 自分でもよくわかっている
しかし 私はその時
明かな差別を受けたと 感じたのである
自嘲しながらも 書かずにいられなかった
寺参りのすぐ後でさえ
狭量で 煩悩に満ちている私だった
最後に 私は
あの店の人たちに 言いたい
そんなあこぎな商売をしていたら
客を失い 結局は
損をすることになりますよ と
私は少なくとも 二度と立ち寄らない
立派な寺のお膝元で 商いをするのなら
それなりに 誠実な姿勢でのぞんでほしい


