満開の梅の花の下で | nagarenotokiのブログ
久しぶりに 実家に行った
目を疑うほどに
満開に咲き匂う梅の花が
迎えてくれた
しかし 母はいつものように
私の顔も見ずに
私に対する小言ばかりだ
また 哀しい気持ちに
なってしまった
この齢にして 母の理想の娘には
私はまだまだほど遠い
母のそばを離れて
1人梅の木のそばに行った
たくさんの花たちが
声なき言葉をもって
私を慰めようとしてくれた
わかり合えない母娘の
哀しみの糸を
解きほぐすように
みんなでじっと
見つめてくれた
梅の花のやさしさは
私の涙と化して あふれ出た

