冬からの挨拶状 | nagarenotokiのブログ

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四季折々、自然の姿に感じること

https://www.youtube.com/watch?v=KcpDX0ZO6dk

それを配達しに来たのは
遥かなシベリアから飛来した 純白の白鳥たち 

 
  
  
第一便がやって来たのは 今月初め
白鳥ロードと名づけられた 能義平野の中央を走る
道路沿いの田んぼには 
今 たくさんの白鳥が滞在している
車を停めて もう少し近づいて撮影しようと思ったが 
私が歩み寄っただけ 白鳥たちも歩いて逃げて行く
中には飛び立つふりをするものもいて
一斉に飛んで行かれないように このあたりで妥協して写した
そこは 大豆の刈り取り後の田んぼだった
白鳥たちは 落ちた大豆を食べていたのだった
田んぼには 稲の刈り取り後の落穂もたくさんある
白鳥たちは 冬からの挨拶状を配達したら 
春まで エサの豊富な能義平野を住みかとするのだった


 

ススキの穂も フワッと開いて寒風に揺れている
これも 冬からの挨拶状のひとつ
穂の開いたススキの一団が 風に一斉に煽られる風景は
横殴りの風雪を思わせる
きっと、 この挨拶状を送ったのは
雪の女王なのだろう


大分葉を落としたイチョウの木
通りかかったお寺の前にある 大きなイチョウ
見上げている間も ハラハラと黄色い葉が
風に舞い下りて来た
1枚1枚が 冬からの挨拶状のように・・・

けれど 自然界は広い心を持ち合わせている
もうしばらくは 晩秋を楽しむ時間をくれるだろう
取り合えず 冬の予告をしておいて