夕さりの頃 | nagarenotokiのブログ

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四季折々、自然の姿に感じること

https://www.youtube.com/watch?v=uPNnZ3DSDdk

一日のうちでもっとも美しい時
それは夕暮れ時だと思う
太陽が西の空を焦がし
しばしの別れを告げる時・・・
それを昔の日本人は
美しい言葉で言い表した
黄昏(たそがれ)夕間暮れ(ゆうまぐれ)
火灯し頃、雀色時(すずめいろどき)
災いに逢いやすい時間であることから、
逢魔が時(おうまがとき)とも言った 

 
  
夕さり・・・この言葉にグッと来た
それは夕陽が去っていくことから
付けられたのだろうか
それと共に「今日」という一日も去っていく
そして夕暮れ時は
人と人との別れも多い
去っていく夕陽、時間、人と人・・・
そんなことを想像しながら
せつなさと あふれ来るもので
胸を一杯にしながら
夕さりの中を歩いた 

 
  
やがて地上には
夜の帳(とばり)が下ろされて
長き夜の夢が始まろうとしている