(稲妻の美しい動画です)
日が暮れてから 所用のために
近所のお宅に 散歩がてら歩いて行った
そのお宅の前には 水田が広がる
カエルの声と 涼しい風
用事を終え 玄関の戸を閉めた
その瞬間
空に まるでレーザー光線のような
まばゆい稲妻が走り
空は一瞬 明るく照らされた

そして 再び漆黒の闇
しばらく 息をこらして見ていた
そんな恐ろしくも美しい 天体ショーを
「稲妻とは「稲の夫(つま)」の意味から生まれた言葉で
古代、稲の結実期に雷が多いことから
雷光が稲を実らせるという信仰があった。
そのため稲妻は「稲光」「稲魂(いなたま)」「稲交接(いなつるび)」
とも呼ばれ、頭に「稲」が付けられる。
稲妻の「つま」は古くは夫婦や恋人が互いに相手を呼ぶ言葉」 (語源由来辞典より)

稲妻は夫 稲は妻
稲妻が 天からやって来て
稲に熱烈なラブコール
稲光をしきりに 田に照射する
それが両者の 愛の営み
それによって 稲の穂を実らせる
光れば 光るほど良い稲となる
太古から そんなふうに
日本人は考えて来た
それは壮大な 愛の物語なのだった
しかし・・・
夕べから 今朝にかけて
一晩中繰り広げられた「それ」は
かなり迷惑なものだった
夜通し続けられた 強烈な光と大音響に
今日は 睡眠不足
良い稲を育てるためとは言え
当分 控えていただきたいものである