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雨にも打たれ
風にも吹かれ
雪にも埋もれ 夏の暑さにも負けぬ
か弱いけれど たくましく
何を望むこともなく
決して嘆かず
一日太陽の光のもとで
風にそよいで
いつも 静かに笑っている
大雨や 嵐がやって来て
地に倒される日もある
けれども 明日には
何事もなかったかのように
すっくと立ち直っている
野の花は 世界中の野原の
ありきたりな 草々の中に咲き
東に病人あれば 手折られて
その枕辺にて 病人の心を癒す
西に孤独な 老人あれば
老人の良き 心の友となる
南に八方ふさがりの人あれば
何とかなるよと エールを送る
北に戦争の不穏な動きあれば
それは悲しみしか生まないから
やめなさいと 足元から一生懸命
メッセージを発する
野の花は あまりにさりげなく
気取らず 自然のままに
生まれては 去っていく
みんなに 雑草と言われ
無残に 引き抜かれることもある
褒められもせず
気にもされない
そういう野の花のように
わたしは なりたい
私の大好きな野の花について、宮沢賢治の「雨にも負けず」の詩のカバーを試みてみました。でも野の花に寄せる私の思いは、まだまだ表し切れていません。またいつか書いてみたいです。