年末年始に、いつもより暴飲暴食をしてしまって胃腸の疲れを感じているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
普段に比べて、外食が増えたり、アルコールの量が増えたり、休日で日常的な運動量が減って食べた分のカロリーを消費しないまままた食事をしたり…
思い当たる原因はいくつかあるかもしれません。
年々、胃腸の消化力が低下していくのに例年のように食べてしまったということも…
胃腸は消化器官として、食べ物や飲み物を消化分解して、
必要な栄養分を体内に吸収し、不要なものを老廃物として排出するという役割を持っています。
そしてこの消化の働きに「自律神経」が大きく関わっていて
自律神経が正常に働いていないと消化が思うように行われず
消化不良、食欲不振、便秘、下痢といった症状が出やすくなり、様々な不調や免疫機能への影響が出てきます。
自律神経と消化の関係では、
交感神経と副交感神経が無意識の状態で体の働きをコントロールしている自律神経のうち
消化活動に関与するのが主に「副交感神経」となります。
体がリラックスした状態の時に優位となる「副交感神経」。
その際、
胃酸や胃粘液の分泌を促進
胃の蠕動運動
腸の蠕動運動
などの働きが正常に行われて、消化・吸収・排泄がスムーズに行われます。
ところが、自律神経のバランスが乱れて、交感神経優位の状態が続いたりすると
消化機能が停滞、低下してしまい、いつまでも胃腸が重たく感じたり、ムカムカしたり
膨満感が続いたりと不快に感じます。
胃腸の疲れを取り、消化機能を健康的に働かせるためにも、自律神経を整えるための対策をプラスしてみてはいかがでしょうか。
消化促進のためには、副交感神経優位の状態を維持しやくすることがポイントです。
*リラックス状態を作る
*睡眠を十分にとる
*体を温めて冷えにくい体をつくる
ことに気をつけましょう。
特に冬場は終日気温が低くて日中も体が冷えやすく、日中に体温が高くなりにくいことで自然な入眠がしにくくなる傾向があります。
服装や室温調整などに加え、内臓を冷やさないために温かい食べ物や飲み物を摂り、
体を燃焼させる食材や薬味などをプラスするなどの工夫をしましょう。
また、適度な運動は寒さで縮こまった筋肉をほぐし、体温を高めるためにも役立ちます。
ウォーキングなどの有酸素運動は、血管を弛緩させることにもつながり血流が高まり
全身に血液が巡り体も温まりやすくなります。
冬場に陥りがちな水分補給不足に気を付けて、全身に栄養が届きやすく、老廃物排出を促す体内環境を作ってあげることも大切です。
どうしてもじっとして動きが鈍くなりがちな冬こそ、体のリズムを整えて
自律神経が正常に働きやすい体環境をつくり、食べすぎ飲みすぎで疲れた胃腸を労わってあげましょう。