ヤル気が出ない、なんとなくダルい、疲労感が抜けない…
など、思うように体をシャキシャキと動かせないと感じることはありませんか。
寝不足やエネルギー不足や肉体的な疲労といった直接的な原因がある場合もありますが、
特に疲れるようなことをした覚えもないのに…という時には
「自律神経の疲れ」が影響しているかもしれません。
「自律神経」は私たちの生命維持活動の要となる働きをしていて
眠っている間などの無意識の時にも働き続け、体をコントロールしています。
逆に、意識的に働かせることが出来ず、休ませようと思っても休ませることができません。
生活のリズムや外気温やストレスやホルモンバランスといった様々な環境の変化に合わせて、生命維持活動が乱されないようにと、常に働き続けています。
そのため、変化が頻繁に起こったり、いつもとリズムが違ったりすると、
自律神経は過剰に働いたり、オンとオフのスイッチを絶え間なく切り替えたりしなくてはならず、だんだんと働きが乱れてしまうことがあります。
自律神経は、活発に活動している時に主に働く「交感神経」と、リラックス状態の時に主に働く「副交感神経」の2つが、互いにバランスを取りながら働いています。
この二つが切り替わることで、
体温、心拍数、発汗、血管の弛緩収縮、ホルモン分泌などの動きをコントロールしています。
例えば、暑さと寒さの差が大きくなったり、睡眠不足が続いたり、昼夜逆転の生活になったり、ホルモンバランスが乱れたり、過度なストレスを感じたりしてしまうと
交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまい、
体温、心拍数、発汗などのコントロールが効かなくなるのです。
その結果、複雑に影響し合っている体の各機能が様々なダメージを受け、
「いつもの調子が出ない」「いつまでも回復しない」といった不調を感じるようになります。
さらには脳や心も疲労してしまい、
判断力が鈍る、注意力が低下する、イライラする、不安になるといったことを感じる場合があります。
疲労感をリセットするためには「自律神経のバランスを整える」ことが大切。
自分の意思でコントロールできない自律神経を整えるにはどうすればよいでしょう。
効果的なのは、「副交感神経優位」の状態をつくりやすくするための習慣を取入れることです。
リラックス状態の時に主に働く「副交感神経」なので、体をリラックス状態にしてあげることがポイントです。
「睡眠をたっぷりとる」ことがベストですが、
自律神経からくる疲労感がある場合、眠りたくても眠れないなどの睡眠への悩みがある方も多く、堂々巡りになってしまうことがあります。
睡眠ケアをプラスすることも必要ですが、まずは物理的に体をリラックスさせることから始めてみましょう。
・眠れなくても布団に横になる
・短時間の昼寝をする
・スマホなどを見ない時間を作って目を休める
・睡眠直前にアルコールを飲まない
・体をほぐす
・半身浴で体を温める
などがおススメです。
慢性的な疲労感が続いてしまうと、免疫低下などにもつながり、
冬のインフルエンザや風邪の流行に感染するリスクも高くなってしまいます。
がんばりすぎないで、5分や10分などのちょっとの時間でも体と心と脳を休めることから
「自律神経を整える」ための習慣をプラスしてみませんか。