「情報が出ないなら、判定しません」 | しかしなんやね

しかしなんやね

人生いろいろって訳ですね

久し振りにTRPGのマスターをやった。

お題は「ダブルクロス3rd」


シナリオはPC1とPC3辺りを親子関係になってもらい、親の付けを子供で支払うような内容である。

開始時に親の子供の頃を描き、その付けを子供が受けてしまい、結果それを親子で解決する。

昨今の親御さんの顔が見えない子供達ばかりのジュブナイルに対して、昭和ジャンプ世代もしくは金八先生世代が作った風なイメージで作成したのですが、マスター紹介の後集まった方々は結果的に昨今のユーザー層ではなく、自分と一緒のロートル世代だった。まー仕方ないですね。


そして全員にシナリオロイスを配り、ロートル達は自分が何をすべきか考えながらキャラクターを和気藹々と作ってくれたのだが、其処へ不運にも迷い込んだ新しい世代のプレイヤーは


          ____
       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \   <こういう時はすぱっと・・・きめるものです

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     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
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 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


と言いだし、わざわざ人数分購入した「ルールブック1」「ルールブック2」を無視してクイックスタートでさっさと選び、そして周りに


         ____
       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \   <僕はもう・・・作りましたよ

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     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
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 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


と一人勝手に語り出し、周りの邪魔を始めた。

しかし、周りはロートル、しかもごく普通に社会人ばかりだったので彼の戯れ言を聞き流しながらキャラクターを作ったのだが、隣に運悪く座った方は、彼が勝手に


         ____
       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \   <じゃぁ、昼飯を食べに行きますね 

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     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
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 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


と宣い席を離れた後に

「・・・やつうぜぇ」

と良いながらキャラクターを作り出した。よかった彼が居なくなって。


そしてセッションはスタートして、彼のPC1的な役割として

「謎のヒロイン」

「彼を中心に展開される謎」

を用意して、彼は基本的にPC1だから動けば必ず結果が着いてくるのにもかかわらず、その彼は


       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \   <情報が出ないなら、判定しません。

    |      |r┬-|    |     
     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


と勝手に宣って全く行動をしない。

いや、すごい。

あれだけしゃべっているのに内容が全く無い。

相手の会話を無視して遮って邪魔して語るのに全く進展しない。

久し振りに大物が釣れたぜべいべー(死語)と考えて居たのだが、周りのプレイヤーも、彼が発言する度に心の中で、


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        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ    だっておwwwwwwwwwwww
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

と内心ほそくえんだそうだ。


まー兎に角彼が動かんお陰で、事件への接点がうっすい他のPC達が何とかその細い糸を頑張って寄り集めそしてほぼ強引に動いてくれたので、何とか時間通りに終わりましたが、いやいやココまで

「良く喋る地蔵」

相手だと、只の邪魔者やな、なんて事を帰りに本格石窯ナンが食えるカリー屋で語らってみたりなんかしました。


そして今振り返ってみると、結局彼が一番饒舌になったのは予想通り「ゲームシステムの揚げ足」と「コンボによる攻撃力の増減」のみで、それ以外は他のプレイヤーの方を向かずただただマスターに語りかけるだけのプレイスタイルを披露してくれて、いわゆる我々ロートルが良く叩きたくなる「FEARゲーマー」の典型だったかな、と思う。


確かに彼にとって「プレイヤーが考えて感じて行動する」というプレイスタイルは「マスターは何も考えて居ない」に直結しているのかも知れませんが、いやいやあんた主役なんだからもっと頑張らんと、というのが正直な意見でしたけどね、なんと言っても彼の行動が世界に強く影響する訳だから。まさにセカイ系。


でも彼の放った


       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \   <情報が出ないなら、判定しません。

    |      |r┬-|    |     
     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


という極論的な一言に、我々ロートルと今のプレイヤーとの溝の正体、参加する姿勢とプレイスタイルの変化など様々な事柄が垣間見た気がします。


そして今持っている偏見である「FEARゲーやるなら家でFFやった方がマシじゃ」という考えに、また取り憑かれそうになりました。いやホンマおまえ動かんねやったら家でコントローラーと珍子握ってろっての。


しかし、それでも今の提供されているシステムなどを「上手く」利用して面白く遊んでいる方々も居ますから、ある意味個人的にはこの混沌とした状態がまた面白いのかな、なんて考えてみたりなんかします。