日本の空の旅を劇的に変えたといっても過言ではないLCC。しかしそれが今、岐路に立っています。


パイロット不足深刻、格安航空ピーチ19日から大幅減便


私が出張のため予約していた便も欠航となりました。。


そして、こちらの航空会社も。


バニラ・エア、パイロット不足で6月に154便を運休へ


LCCはここ数年で急速に発展してきました。特に関西空港に拠点を構えるピーチはこれまで沈んでいた大阪経済に一筋の光を灯す希望でもあります。事実、ピーチを利用して大阪から国内都市に飛び立つだけではなく、海外からも大阪を訪れる外国人観光客が大幅に増えたとも聞きます。海外旅行に行く若者が減っていると言われる中で、片道わずか数千円で香港や台湾、ソウルに行くことができる手段は大きな後押しにもなります。


今回の欠航は残念ですが、何と言っても安全性が第一。ピーチはこれまで中古では無く新しい機体を使い、通常料金の航空会社と同等の腕を持つパイロットを採用してきました。パイロットに無理をさせて疲労がたまる中で万が一の事故に繋がるよりも、「失速」と言われながらも一旦ここで体制を見直したことは英断だと思います。以前ブログにも書きましたが、ピーチのサービスは本当に心地いいもので、決して「安かろう悪かろう」ではありません。従来に比べて圧倒的に安い中でも、日本が誇るきめ細かい接客やオペレーションは失われていません。


LCCは単なる交通手段という位置付けを越えて、日本人の行動モデルを根本から変えるものでもあると考えます。また、国内や諸外国との行き来が活発になることで日本経済にも影響を与え、将来の日本人が広い視野を持つことにも繋がります。


今は大変な時期かもしれませんが、体制を立て直して再び大きく羽ばたいていただきたいと願います。期待しています!

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