自らを売り出す人達 | 本部御殿手  如是我聞 如是我見

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琉球王家の一つだった本部家に秘かに伝承された本部御殿手 多聞館のブログです。
ブログは”私はかくの如く聞き、かくの如く見ました”という内容です。

 

昨日の本部流のHPに「やり手」という記事が掲載されていたが未だに上原先生に師事したという

経歴を隠しているのに驚くが、まぁ 先生との経緯を見れば無理ないことかもしれない。

 

その他にも上原先生に師事し、その後、本部御殿手の技を自己流に作り変えて教えて

組織を拡大した人がいて、その一人に當間嗣安氏がいるが棒の縛り術等もアレンジして教えており

こちらは上原先生に師事したことは門弟に知られている。

 

* 「棒の縛り」とはどういうものかフェイスブックにその他の写真も掲載してありますので参照ください。

 

上の写真の状態から、ナゼか下の写真ような状態になる「棒の縛り」はとても面白い技ですが

掛けられると力量の差が天と地ほどあるのが分かり屈服感が半端ないです。

 

 

 

武道家が自分を売り出す方法には幾つかの方法があることが分かるが、

その一つに外国人を中心に教えて組織を作るという方法があり、

 

数十年前の沖縄では結構行われていて海外に飛び出して空手を広めたり

沖縄の米軍人を中心に教えて道場を大きくしていった人も沢山いる。

 

こういうタイプの人(Aタイプ)は外国では有名でも沖縄では道場が無かったり門弟が居なかったりするので海外の門弟がその源流を求めて沖縄に来ると面喰うことになるだろうと思う。

 

大体、Aタイプの人は流派から飛び出して行くときに何らかのトラブルめいたものがあって

元の流派とは縁が切れている人が多いので在籍事態が抹消されていたりするのではないかと思う。

 

しかし、こういうタイプの人は自らの実力だけを頼りに新しい組織を作り出す「剛」の者が多く

そうでなければ外国人相手に道場の拡大などはできないだろうが、なかには時どき「はったり屋」も居る。

 

「はったり屋」には面白いことに幾つかの共通点があって(これは私の私見です)

 

饒舌で自分の売込みが上手い。

段位を欲しがり高段位を取得すると流派を出る。

・技を強めにかける傾向があり自己顕示が強い

金銭のトラブルが有る。

 

つまり、ぶっちゃけ 「謙虚」の反対の人である。

当たり前といえば当たり前の話しだけど「我」が強いので他に対する顕示欲や支配欲も強い。

 

自分が頂点に立つためには流派を出ることが必要と云えなくもないので

その人の「生き方」なのだろうと思う。

 

 

ー つづく ー