またベルばらのことしか書いてないので、どうでもいい方は回れ右で。
あと、正直劇場版を絶讃していないので、
劇場版は絶讃しか許さねえ、という過激派のかたは、どうか回れ右で。
正直、余り観る気は無かったのですが、土日のヨガのキャン待ちが繰り上がらなかったときがあって

次の予約時間までちょうど時間が余ってたのと
ちょうど近くに映画館があって
上映開始まであと20分
席空いてる
ってことで観に行きました。
ものすげえ消極的な鑑賞意欲でスミマセン。
ビジュアルは上の通り、物凄くキラッキラしたデザインになっており、しかし本来少女マンガだから、これはこれで正しいのだろう。

以前アニメ化されたときの荒木伸吾&姫野美智ビジュアルも、当時としては相当頑張っていたと思う。
後半杉野昭夫みが出て来たらちょっと方向違っちゃいましたけどね……出崎監督になっちゃったからしょうがないんだけどね……。
ザギンの土日昼間で4割くらいの入りでした。
公開されてかなり日が経っていたわりに、お客さんは入っていたと思う。
映像の出来では定評のあるMAPPA制作。
ベルばら連載開始何十周年だかの記念に作られたと聞きましたが、制作押しちゃったんですかね。
2025年1月末に公開。
内容なんですが、9巻(番外編の10巻除く)ある原作を2時間にまとめるということで、かなり割り切った作りになっていた。
主役はオスカル。
アントワネットとかフェルゼンとか、原作は主人公が複数いる群像劇と個人的に思っているのですが、劇場版はオスカルストーリー。
オスカルとアンドレのストーリーがメインです。
つか、バスティーユ牢獄での闘いがほぼメインです

1回しか観ていないので私の理解が足りていないのだと思うのですが、バスティーユ襲撃の戦術などが何故か事細かに描かれていた記憶。
折角オスカルとアンドレにストーリーの焦点を絞ったのにそこ!?

ってちょっと思った。

原作でもストーリーの要なので、ここで盛り上げるのは分かるんだけど、焦点が攻略の戦略とか戦術になってる気がなってですね。
ここだけ軍事ドラマになってる気が。いやもう少しキャラクターの心情描くとかさ……

※個人の感想です。
しかし私が勝手に気にしてるだけなので、気にならない人のほうが多勢だと思います。
実際館内ではこの辺りから、あちこちからすすり泣きが漏れていた
。

オスカルが好きな人には物凄く心に響く作りになってるんだと思う。多分。
理代子女史が全年齢対象にしたいという意向があったためと言われている。
劇場版の彼のほうがマトモになっているので、本来は喜ぶべき(?)ところなのかもだが
面白いもので、あの狂気さが無いとなんか物足りないのだ

奇しくもおもちさんが上記の記事を書いておられるのだが、昭和の少女マンガには
よくよく読むとコイツおかしくね……?

みたいな男性キャラが、名作マンガほど出没している。
アンドレはその急先鋒に位置すると思っており、原作を読んだ当時は、あのキチ●イっ振りさえ無ければまだマシなのにアンドレ…………!! とか思ったものですが
いざ狂気みが抜けると、意外と普通の人になってしまって面白みが半減していた。※個人の感想です。
まあ映画の大画面でブラウスビリビリやられても
目のやり処に困るだけでしょうし、英断だと思いますけどね。

これはネットの映画評や口コミにも良く書かれているのですが、劇場版にはとにかくやたら音楽が挿入されて、ミュージカル的に展開する場面がやたら出て来る。
エッ…………!?

と最初は一瞬思うのだが、何度も何度も挿入されているうち、ああ、このアニメはそういうもんなんだ…… と慣れてくるんですけど
ここは賛否両論分かれるとは思いますが、2時間ダイジェストにまとめる以上、細けえことは音楽の歌詞を聴いてくんな!!
ってことだと私は理解した。※個人の感想です。
音楽は澤野さんなので、曲自体は悪くないです。
歌詞は何というか、ベルばらの世界に浸りきれば酔えるし
ミュージカル……?
とか思ってると、ちょっと光速の勢いで取り残されて、多少鳥肌が立つ場合もあるかもしれない。※個人の感想です。

ベルナールの歌らしい。
曲はいいんだ曲は。
結論として、あの長い群像劇を、オスカル主役に絞ることでダイジェストで上手くまとめていたと思います。
後は、ベルばらの何が好きかによって評価がすごい分かれると思っていて
とにかくどんなオスカルであれオスカルが好きなオスカル過激派の人や、オスカルとアンドレの恋模様メインにオスカルが好きな人には、たまらない映画だと思う。
私のように、フィクションとノンフィクションが入り交じった歴史群像劇としてベルばらが好きな人間は、多分この日記に書いた通り、ははあ、上手くまとめたなあ
って感想にならざるを得ないと思う。
アントワネットやフェルゼンファンの人は、オスカルメインだから期待は裏切られるかな。
あと、ダイジェストなので各キャラの心理の深掘りは為されていないので(つか無理だよね2時間だもの)
アッサリしてるっちゃアッサリしてるかも。
このアッサリした場面展開とミュージカルの裏に、あのオスカルさまの苦悩が……!! みたいに、原作の記憶を交錯させて観るのがいいのかもしれない。
ベルばらを全く知らない人には、この映画はダイジェスト版で、もっと濃い本編があるという前提のもとに観れば、原作への良い導入になるだろうと思う。
ちなみに劇場で、私の左右に座ってた人たちは全然別の感想で
右の人たちはもう泣いちゃって、
やっぱりベルばらって良い…………
オスカルさま好き…………!!
って盛り上がっていて
左の人たちは オスカルはあんなに泣かないよ!!
ミュージカルかよこの映画!!
何なんだよ!!!
と、酷評していた

まあ確かに劇場版のオスカルは原作に比べると良く泣くな とは思ったが
ハッキリ言って私はオスカルにあまり思い入れのない人間なので、逆にそんなに気にならなかったです。
全てのベルばらファンに手放しで勧めるには、その人のこだわりによって評価がかなり変わると思いますので
とか言ってもう3月
ベルばらファンは既に観に行った後だと思いますけれども
未だに観るのを迷うような私程度のベルばらファンなら、アマプラかNetflixで配信されるのを待っても良いと思いました。
すいません、私はミュージカルみがダメだったです!!
こればっかりは好みなんで!!!

宝塚が苦手な人も、覚悟したほうがいいと思う。
しかし、宝塚も劇場版ベルばらも何も悪くないのです。
こればっかりは好みなのでご容赦ください。
という、ベルばら劇場版感想でした。
私が捻くれてるだけで、劇場版での物販はすごい好調みたいで、パンフレットとか品切れの商品とかかなり有ったし、リピート率は高いらしい。
ホント、ハマる人にはハマるのだろう。
声優さんは割と合ってたです。
オスカル役の沢城さんが何かのインタビューで
以前のアニメのオスカルはすごく聖人で高潔に描かれてたけど
原作のオスカルは意外とべらんめえで喧嘩っ早いところとかがあり、そこも魅力なので
今回の劇場版でも、オスカルの聖人でない面も演技に込めたいと思う
みたいなことを語っていたのが印象的でした。
うーむ、沢城さんとは気が合いそうだ。
リアルタイムでベルばらを読んでいた従姉曰く
当時はオスカル人気は本当にすごくて
後半、アンドレにメロメロになっていくオスカルに対し
あんな女っぽいのはオスカルじゃない!!!
みたいな投書も数多く送られていたそうで
マーガレット編集部も大変だったらしい

という話を昔から聴いているので、感想も守りに入りまくっていて申し訳ございません。