Esperanza-名もなき神の子- 華藤えれな | 撫子♪のブログ

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丹下道先生の作品がきっかけとなり、ブログをはじめました!商業BL作品への熱い思いを個人視点で書いてます♡
BLCDについても作品愛と声優さんのお芝居を語ります
備忘録としての腐内容あり、取扱いに御注意くださいませ♡

あらすじ

自動車メーカーのマドリード支社に勤める芳谷卓人は、業績不振にあえぐ支社のため、ひとりの人気闘牛士に車を売るべくセビリアを訪れた。

その男、フェルナンド・ペレス・ミランは、初めは傲然とした態度だったが、物珍しい日本人の卓人に興味を示した。

あるきっかけからフェルナンドに身体を求められた卓人はいつしか彼を受け入れてしまう。しかし、彼の闘牛士としての、名誉ある死への願望を知り、自分を抱いたのは一時の相手が欲しかっただけだと気づいてしまい――。

 

華藤えれな先生

イラスト:雪舟薫先生

2015年(2003年、2004年小説リンクスを大幅改稿)

幻冬舎 リンクスロマンス

 

毎日幻冬舎さまリンクスに溺れているわけですが…

まだまだ

あま--い展開が訪れませんで

…鶏藍の件ですね♡

そうしたらこちらからハンティングに行かねば…と狩りの準備をしたときに

秘境のダン箱を漁り

getしてきました

 

大好きな華藤えれな先生の作品で

スペインもの

そして闘牛士

トドメはリンクスロマンスです

甘くないわけがない♡♡♡

 

いうことで

糖分補給をいたしました

 

フェルナンド・ペレス・ミラン,闘牛士 年下執着×芳谷卓人,眼鏡スーツ、自動車メーカー勤務 

 

舞台はスペイン

大好きな国♡

スペインの思い出はこちら

華藤えれな 「情熱の国で溺愛されて」

に記載してあります

 

闘牛場には行ったことがないので

この本で詳細を知る

華藤先生のスペイン闘牛士モノは何冊か出ていますが

これが第一弾です

他の本に出てくる闘牛士の名前はこちらにも出てきます

内容は

闘牛士の物語だけに

生と死についての恐れなどが書かれている

闘牛士をいう仕事で常に死と隣り合わせになっている

死に直結した仕事の緊張感

それに立ち向かう闘志

フェルの闘牛場での華麗なケープ捌きを想像して一気に緊張が高まりました

 

このお話では泣けてしまうシーンがいくつかありました

…やはり死に対する考え方の違いが大きかったように思います

闘牛においての刹那

闘牛で死ねるのは栄誉ある事ととらえるフェルですが

卓人はそんなフェルに恋して理解に苦しみます

 

実際に目前で牛にけがを負わされ運ばれる闘牛士

フェルに恋してしまったばかりに

フェルの闘牛士という仕事への矜持と流儀

闘牛場で死ぬということ

フェルの死に対する思いを受け止めきれずに葛藤する卓人

大学を出て公務員試験におち

一般企業の採用で自動車メーカーに勤務して淡々と人生を送ってきた卓人が

スペインで刺激的な恋におちる

様々な心の揺れが起こるんですよ

 

お互いが惹かれあい、恋に堕ち

「死」だけを見つめて生きてきたフェルの願いは…

 

ネタバレしますが

「俺の死体をもらってくれ」

だった

この卓人の心の葛藤が辛くて一緒に泣きました

フェルの死体を受け取ったら

自分も一緒に死ぬと決めた卓人のフェルへの思い

その気持ちが痛く胸に突き刺さりました

 

エレナカトープレゼンツなので

やさしくて相手を溺愛する光景

キスの描写が柔らかく

それでいて深いキスの描写にもため息が出る

 

痛い描写は無いけれど内面の怒りや諦め

一歩下がって相手を慮り、それが文化の違いにより誤解を生む

ぐるぐるしながらも誤解が解け

純粋に好きである気持ちを認めて

本人へ誤解を解く言葉を拙くも伝える

そして愛を分け合う

その姿が素敵に表現されている

 

 

 

出だしから

バスローブのすそからの濃厚な行為の描写が始まるなんて(〃艸〃)ムフッ

12行目にですよ??(2段の上の段ですから)

「ん……っ……ああ……」

た、たまらん…

 

内容をうっかり忘れそうになってしまう(笑)

ちょっと不意打ちを食らった感じでした

やはりスペインが舞台だと

情熱が先に来るのか!!

そして今回は華藤えれな先生の作品のほかにもないくらいの

エロスと甘いキスの描写がいっぱいで

幸せでした―――