『ブゴニア』

 

を2026年1月15日に東京の試写会にて鑑賞。

監督はヨルゴス・ランティモス、プロデュースはアリ・アスター。

禍々しくも美しい作品になること請け合いなコンビネーション。

 

ヨルゴス・ランティモス監督作品では、『女王陛下のお気に入り』を大阪時代に試写会で観た。

 

あれから7年。

また試写会で観ることができて嬉しい。

 

今作『ブゴニア』は、

世界的にも有名なCEOのミシェルが「宇宙人」だと陰謀論者に目をつけられて誘拐され、

逃げ出そうとする話。

 

日本公開は2月13日なので、ネタバレ厳禁と会場でも釘を刺された。

 

 

ネタバレなしだと、

「エーーーーー!!!」や「イヤイヤイヤイヤ!!!」

という鑑賞後感しか伝えられない。

 

あくまでもネタバレにならない範囲を心がけて記述すると・・・

 

  ビジュアル表現

まず、「ブゴニア」「BUGONIA」のフォントが美しい。

作品世界にもあっているし、「BUGONIA」の文字が黒バックに白フォントで浮かび上がるだけでもドキドキしてしまう。

 

フォント以外のビジュアル表現では、

今作は、ヨルゴス・ランティモス特有の、不条理世界における絢爛豪華でエレガンス満点の映像美を堪能できるシーンが

あまりにも少ない。

 

作品評価として、ラストがとにかく印象的で、

ラストにこそ映像の美意識が結集しているんだけど、そこに至るまではエマ・ストーンの表情だけが華やかで

痛々しく目を覆いたくなるような殺伐としたシーンが続く。

監禁されている部屋の中のシーンがほとんどなので、華やかさは最小限。

・・・なんだけど、ラストは一気にビジュアル宇宙が爆発する。

ストーリーと連動したビジュアル表現がインパクト抜群。鮮やかで感激する。

 

  ストーリー

何を話してもネタバレになりそうで、ネタバレなくしてこの作品の魅力は語れない。

何も情報がない状態で映画館で観るのがおすすめ。

 

この作品は映画館で観るのがいいよね。

 

グロテスクな描写もあるし、誘拐されたミシェルが痛めつけられるシーンも多く観ていて辛い。

社会風刺的な要素もあるので、この作品のメッセージ性を途中で嗅ぎ取り、

この作品は面白くなるのか・・・?と若干うんざりしたので、おそらく配信作品なら途中で離脱してしまったと思う。

 

でも、不意打ちを食らって面白くなるんだよね。

 

 

  好みかどうか

作品の題材は面白いよね。超皮肉。

 

ただ、この作品の面白さはタネやネタバレの鮮烈さに起因するので、

そこまではさして面白くはないんだよね。

終わりよければすべて良し、みたいな作品で

面白いゾーンに到達するまでの不快さに耐えられれば傑作と思うのかも。

 

鑑賞したことのある『女王陛下のお気に入り』『ロブスター』『哀れなるものたち』は

不快をエレガンスで包み込んだストーリー・映像美が好みだったけど、

この『ブゴニア』の大半のシーンが監禁された部屋なので、心躍らないんだよね。

 

確かに、エマ・ストーンとジェシー・プレモンスの攻防は緊迫感や切迫感があって惹きつけられるけど、

犯罪がらみの駆け引きをする映画が好みではないので、あまりここは琴線に触れなかった。

 

 

・・と言いながら、めちゃくちゃ面白い映画

どこがどう面白いか、というのは2月13日の公開までおあずけみたい。

 

▼『ロブスター』過去レビュー

 

 

 

▼『哀れなるものたち』過去レビュー