コロナ禍で失った…「あの夏を取り戻せ」!そして成長へ! | 灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

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兵庫県・大阪府にある学習塾です。(西宮市・芦屋市・宝塚市・神戸市・豊中市)
◆1968年の創設以来、お子様の考える力を育てる思考教育を実践しています。
◆小学1年生から高校3年生までを対象としています。

豊中校担当の杉谷です。



先日、我が家にこんなチラシがポスティングされていました郵便局


このチラシを目にするまでは全く知らなかったのですが、

『あの夏を取り戻せ 2020→2023』


という企画が先月29日に甲子園球場にて行われるとのことでしたびっくり


一瞬「何のことだはてなマーク」という感じでしたが、よくよく見てみると、2020年に新型コロナウイルス感染拡大により、学校での活動はおろか、まともに通学することすらできずに、結果、部活動も停止となり、運動系部活の大会という大会は続々と中止になりましたえーん


その1つに毎年甲子園で行われる高校野球の全国大会もありました野球
最後の夏にかけた高3生たちが挑戦する機会も与えられず断念せざるを得ない気持ち…2020年当時高3生だった人たちにしかわからない、想像できないものでしょう。


「未曾有の感染症だから仕方がないだろう」


…大人はそれで済ませることができますが、それは何不自由なくいつもどおりの学校生活を送れたからこそ。彼らの気持ちは決してわかることはできません。


ですが、そんな学生時代をコロナ禍で過ごした彼らが時間が過ぎ、特別な期間を経て成長してきています。
もちろん塾でも彼らが不平不満を表面にすることなく過ごしていたのはたいしたものだと思いましたが、それにも増して今回のこの企画を立ち上げた「コロナ禍世代」は立派のひとことですおねがい

ということで、チラシをもらい、そしてこれまた何かのめぐり合わせか高校野球大好き若者(?)としましては、この日が公休日と重なり、さらには嫁さんも同じく公休日で「これは行くしかないだろうびっくりマーク」となり、甲子園を訪れ、客席に入る前に配られていたものの中に上の写真のパンフレットが入っていましたニコニコ


今回の企画の背景、意義、目的が記されていましたが、その中に発起人の紹介もありましたニコニコ


発起人となったのは現在は武蔵野大学3年生の大武優斗さんニコニコ自らも高校時代は甲子園を目指す高校球児でしたが、もちろん他の同学年の子と同様で、最後の目標が挑戦することすらなく絶たれました。
その後はなかなか現実と向き合えず、グローブを見ることすらできない日々もあったそうです。さらに時間が過ぎ、大学生として過ごしていく中で、この中止となった夏を言い訳にして前に進めない状況から、この夏をステップにして次に進めるキッカケにしていきたい…ということで、この企画を立ち上げたとのことでしたおねがい

もちろん、立ち上げただけでは実現には遠く、いろいろな協力も必要で、写真にもたくさんの名前が記されているとおり、賛同する仲間を中心にしてその輪も広がり、さらには、
こんなにたくさんの企業や自治体からも支援を受け、

また写真はわかりにくいですが、赤マルのところにはアドバイザーとして、前阪神監督の矢野燿大さん、元ヤクルト監督の古田敦也さんなど元プロ野球選手も4人が参加、協力し、今回のこの企画が実現へと向かいました爆笑


今回の出場校は当時、甲子園での大会は中止となりましたが、各都道府県での大会はそれぞれのルールのもとで行われていて、その大会での上位校を中心に選ばれました。一部は合同チームを結成していましたニコニコ

計3日間の企画で、初日が今回、私が観戦に訪れた甲子園で、開会式、そして抽選で決まった4校による特別試合が2試合、さらにその4校以外は開会式前に朝の8時から順に各校ごとでノックを行い、参加したすべての選手が甲子園の土や芝を踏みしめることができました爆笑


2日目、3日目はさすがに甲子園をずっとは使えないので、県内の各球場に分かれて各校1試合ずつの交流戦を行い、それぞれ3年前の思いを取り戻していましたニコニコ


甲子園での開会式は本番さながらで、

入場行進が行われました。開会式でのこの入場行進、そして発起人の大武優斗さんの挨拶、さらにはミュージシャンのHIPPYさんによるテーマソングの歌唱では、涙が出ました泣くうさぎ
そしてスタンドでは、
同じく当時高3生だった学生が行進曲を演奏し、その後の試合では応援歌を演奏し盛り上げていましたルンルン
試合も本番同様ではじまりました野球
(ただし、70分の制限時間内での試合)


決まってから一緒に練習する時間も少なかったでしょうし、大学や社会人チームに進んでバリバリ続けている人もいれば、高校以来でまともには続けてなかった人もいるでしょうが、さらには11月末と寒さもある中でしたが、とても元気に楽しそうにプレーしていたのが印象的でしたおねがい


もちろん、全く同じ条件で取り戻すことは難しいでしょうが、気持ちの整理はもちろんのこと、開会式では終了後グラウンドでそのまま記念撮影をするなど、本番では絶対にできないこともできていて、逆に「この世代だからこそ」のことも経験できたのではと思いますニコニコ


先にも述べましたが、彼らの気持ちはわかりません。私たちにはそんな経験がないからです…が、彼らの背景を知ることはできるのではと思いますし、そんな彼らに寄り添うことはできるかも、と思いますニコニコ


塾に来ている子たちも世代によってのコロナ禍を経験しています。たとえば小6のときにコロナ禍を迎えた彼らは修学旅行にまともには行けていません。そんな彼らが今年中3となり、初めての修学旅行に行くことができているはずです。それは、私たちの中3のときの修学旅行より、さぞかし楽しみだったでしょうし、楽しめたことでしょうおねがい
ちなみに、私の中3の修学旅行はすべてバスでの行程で鳥取県の大山登山チューまさかの行き先ですが、まぁ当時はそれでもテンション上がりましたタラー


コロナ禍2年目の2021年には、私の担当する豊中の中3生は日帰り旅行で代替、池田から来ていた子は「一泊できるんです!」と喜んでいたのを思い出しますが、行き先は「ネスタリゾート神戸」…近っ!ですが、当時はそれでもいい方でしたタラー


少し話はそれましたが、彼らも世代によっては入学式や卒業式など私たちがあたりまえに経験していることをしていない場合もありますし、またタイミングによってはオンラインや分散登校などで私たちが描いているような経験ができていない場合もあります。勉強面では、たとえば2020年当時小5、6だった世代は英語の単語で苦戦しているなど全国的にも見られる傾向でもあります。小学英語で出てくる単語が中学であたりまえのように出てきて対応できないことがあるとのことですショボーンもちろん世間の傾向としてです。


私たちはそんな彼らの背景も考え、そして単語に苦戦している場合なら、彼らに寄り添い一緒に頑張るという姿勢でのぞむようにしていますし、していきたいと思います。


そして、甲子園の企画を達成させた彼らのように、いつかはコロナ禍で大変だったけど、おかげで成長できたと思えるような未来になってくれたらいいなと思いましたニコニコ


ちなみに、私はコロナ禍で外出がままならないときから家で毎朝ラジオ体操とダンスをしていますが、かれこれ4年目となりましたバレエこれも成長かなニヤリ


みんなでいろいろなもの取り戻し、成長していきましょうチョキ