『パラサイト 半地下の家族』ネタバレ感想 | Nシネマ

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週末に観てきました。

 

途中から完全ネタバレしています。

 

これから観る予定の方は

何も知らない方がぜーっっったいに楽しめますのでぜひとも鑑賞後に再訪を!

 

よろしくお願いします!

 

 

 

●あらすじ

半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。

 

 

 

 

 

 

●結果(★5=満点)

 

★★★★▲(4.9)

(観ないと損!)

 

 

 

 

 

 

●感想

 

いやーーーーー・・・・・

これは・・・・・

 

すごかったです。

 

予想がつかないストーリー展開に

終始圧倒されっぱなしでした。

 

映像も韓国映画ならではの

暗くて重苦しい怖さにまみれていて

それに加えて

人間の欲望、弱さ、汚さ、怖さが

めちゃくちゃ描かれていて・・・

 

観終わったあと

あまりの衝撃に若干ボーゼン。

 

興奮が冷めたあとは

「観てよかった~~!!!」と、

嬉しさがあふれてきました。

 

色々言いたい!

けど観てない人には言えない!!!

だから観てーーーー!!!

 

そんな気持ちです。

 

ぜひぜひ!

たくさんの人に観てほしいです。

 

 

 

 

 

 

ではネタバレ感想。

 

絶対に

鑑賞前には読まないでくださいね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

いやほんとに

予想を裏切られ続けた映画でしたね~。

 

 

貧困にあえぐキム一家。

 

タイトルにある「半地下」に住んでて

これがまたほんっとにうす暗くて薄汚い・・・

 

 

 

ある日

息子が友達に頼まれて

大学生のフリをして

財閥CEO一家の家庭教師として雇われることに。

 

(財閥夫婦。セレブ感満載)

 

 

そこで息子が思いつき

財閥CEO一家を騙して

もともといる運転手や家政婦を

様々な手口を使ってクビに。

 




家族であることをかくし

それぞれが他人として

家庭教師、運転手、家政婦として

働くことになるのですが・・・

(パラサイトだね)

 

そのクビにする手口が

ベンツにパンティ仕込んで

ご主人を激怒させたり・・・

 

家政婦の桃アレルギーを利用して

「彼女は肺の病気を隠している」と

CEO奥様を騙したり・・・

(家政婦が出す果物に桃が出てこないのは桃アレルギーのため)

 

すごい陰湿な方法で観ていて不快極まりない。

 

 



まあその前の映画の冒頭に

この4人の暮らしっぷりが

描かれているんだけど

 

全員失業していて

宅配ピザの箱を組み立てる内職をしていて。


それも雑に組み立てて

店長から賃金を割り引かれてしまうという。

 

いい加減な人たちっていうのが

伝わってきていました。

 

だからマトモなことはしないっていう

予想はあったけど

まさかこんな手口で!

4人全員成功するとは!

 





 

それに対して

高台に立つCEO一家の家は

豪華すぎる!

広すぎる!

はあああ・・・ため息。

 

 

 

そしてこのパラサイト家族に

次々ピンチが!正体はバレるのか!?

 

・・・そんなストーリーかと思いきや・・・

 

 




 

全然違いました。

 

 





 

 

CEO一家が息子の誕生日祝いのために

家を留守にしている間、

キム一家は豪邸でやりたい放題です。

 

(このリビングで酒盛りとか)

 

 


そこに突然

追い出された元家政婦が現れ

「忘れ物をしたから中に入れてくれ」と。

 

実はその豪邸には

誰も知らない地下室があって、

そこに元家政婦の夫が

長年匿われていたんです!!

 

地下に降りてみれば

地下でぐったりとしている夫!

ひえぇぇ!!

 

彼女は夫が心配で

留守を見計らって家に来たらしい。

 

 

※CEO奥様が映画の最初の方で

「彼女(家政婦)は食欲がありすぎて二人分食べるのよ」

と言っていたけど、

夫の分の食事だったのか!と納得でした。

 

 

※CEO息子が幼児期に

「幽霊を見た」と言っていて

誰も取り合わなかったとのことだけど

本当だったわけですね!

 

その幽霊が出たという回想シーンで

地下室の入り口から

ヌーッと頭と目だけ出てきた家政婦夫の様子は

ホラー映画のようでゾッとしました・・・

 

 

 

 

 

 

そしてこの元家政婦と夫が

4人が実は家族であることを知ってしまい

4人は夫婦を殴り蹴り

階段から突き落としグルグルに巻き・・・

 

地下に戻して

出られないようにしてしまう・・・

 

 

 

うわ~!!

半地下のほかに地下室が出てきた!

 

CEO一家にパラサイトしていたのは

キム一家だけじゃなかった!

 

怖い…怖すぎる・・・

 

 

 

 

そんな状況の中一本の電話が。

CEO一家は豪雨によりキャンプを中止して

予定より早く帰るとのこと。

 

慌てふためいてちらかした部屋を片付け、

家政婦である妻以外は

娘の部屋のベッド下や

リビングテーブルの下に隠れること数時間。

(目の前に財閥夫婦がいる)

 

夜、夫婦が寝静まり

なんとかかんとか家から逃げ出すことができました。

 

しかしその豪雨のせいで

半地下の家(周囲一帯)は浸水。

身長ほどの水にぷかぷか浮かぶ家財道具。

汚水がトイレから噴き出していました。

 

 

 

そうして避難所で過ごす4人に

CEO奥様からそれぞれに電話が・・・

 

「子供の誕生日祝いに

ガーデンパーティを改めてするから手伝って~♪」

「パーティがあるからあなたも来てちょうだい~♪」

「パーティの準備をするから車を出して~♪」

 

あ~こりゃイラッとする・・・・

けど行くしかない・・・

 

なんといってもその家の地下には

自分たちが半殺しにした元家政婦夫婦がいるんだから・・・

 

 

 

そしてパーティシーン。

ここからクライマックスです。

 

 

 

まずキム息子は

地下に隠した元家政婦夫婦を殺害すべく

再び地下へ。

 

キム息子に妻(元家政婦)を殺され

激怒した家政婦夫はキム息子を殴り、

キム息子は失神。

 

 

 

ついに地上に出た

血まみれの家政婦夫は

包丁を手にパーティ会場の庭へ。

 

 

 

逃げ惑う招待客の中から

まずキム娘を見つけ惨殺。

 

そして次にキム妻に襲いかかりますが、

この妻元ハンマー選手で

(冒頭の半地下の家に写真が飾ってあった)

返り討ちにあってしまう。

 

CEO主人が「救急車を!」と叫び

倒れた家政婦夫に近寄ります。

 

が、臭いに鼻をつまみ顔をしかめる。

 

 

それを見たキム夫はカッとなり

CEO主人を刺殺し、

そのまま走り去っていく。

 

 

阿鼻叫喚なシーンでした。

 

 

 

 

 

逃げたキム夫の姿は

忽然と消えてしまいます。

 

ある日キム息子が

誰もいなくなった豪邸を見に行くと

そこにはモールス信号の光が見え

彼は父親が

あの地下に隠れていることを知ります。

 

 

 

モールス信号は

話の途中途中に

出てきていたんですよね~。

 

キム夫もキム息子もCEO息子も

ボーイスカウトで使うことができたこととか

家政婦夫が地下の配電盤スイッチを使って

連絡手段に使っていたことや。

 

それがこのラストにつながってきたとは・・・・!!

 

はあ~よくできてる・・・!!

 

 

 

 

そしてキム息子は

「僕は金持ちになる。

金持ちになって、父さんのいる

その家を買う」と言って

映画は終わったのでした・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

この映画のキモは「臭い」ですかね。

 

映画の途中でも

CEO主人が「運転手(キム夫)は臭う」と言っていて

それを本人が聞いてしまったり

 

CEO奥様が車の中で臭いに気づき

窓を開けてキム夫がちらっとそれを見て

自分の服の匂いをかいだり・・・

 

キム夫は自分が臭うことを知り

劣等感を抱いていたんですね。

 

そこにCEO主人の態度。

そりゃキレますわね。

 

 

自分の臭いで貧しさを知るって・・・

辛いですよね。

 

 

あと、映画の冒頭に「幸せを呼ぶ岩石」が出てきて

最終的にそれが凶器になってしまうっていうのも皮肉だった。

 

 

 

 

 

こんな感じで

韓国映画やドラマって

貧富の差が気持ちいいぐらい

わかりやすく描かれていて

この映画もそうでした。

 

でもこれは「金持ちが悪」ではなく

貧しい方を汚く描いていたところが

新鮮でした。

 

 

 

 

長くなってしまいました。

 

本当に本当に本当に、

すごい映画でした。

 

こんな感情久しぶり。

 

映画ってすばらしい!

 

またこんな作品に

出会いたいです。

 

 

 

最後に

 

観終わってから

改めてこのポスター見ると

左下の足に

本気で鳥肌がたちました・・・