私が丹波道場時代に、子を亡くし傷心し、気が振れてしまう母役を初めて演じました。別役実作品。
私が母になり、
初めて、演じた母親役は、コチラでした
ガードルード役。
息子のハムレットからしたら
酷い母親役でした。
酷い女性ばかり
やってきたかも私。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240505/17/nac-nac/3b/a7/j/o0766108015434768694.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240505/17/nac-nac/49/09/j/o0771108015434768695.jpg?caw=800)
私の夫役 王 : クローディアス
私のお気に入りなシーンのひとつ・・・
セリフと音楽【挿入歌】
![リボン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/169.gif)
シェイクスピアは、詩人でもあるので
例えば 亡くなるシーンについても、とても
美しいセリフを描くんですよね。
シェイクスピア「ハムレット」
ハムレットの恋人オフィーリアが亡くなったシーンを私演じるハムレットの母ガードルートが語る場面のセリフ
カンタンな様で
難しいんですよ。
『 小川のほとりに柳の木が斜めに立ち
白い葉裏を流れに映しているところに
オフィーリアがきました
キンポウゲ、イラクサ、ヒナギク、
それに、口さがない羊飼いは卑しい名で呼び、
清純な乙女たちは死人の指と名づけている
紫蘭の花などを編み合わせた花冠を手にして
あの子がしだれ柳の枝に
その花冠をかけようとよじ登ったとたんに、
つれない枝は一瞬にして折れ、
あの子は花を抱いたまま泣きさざめく流れに
まっさかさま
裳裾は大きく広がって
しばらくは人魚のように川面に浮かびながら、
古い歌をきれぎれに口ずさんでいました、
まるでわが身に迫る死を知らぬげに、
あるいは水のなかに生まれ、
水のなかで育つもののように
だがそれもわずかなあいだ、身につけた服は
水をふくんで重くなり、あわれにもその
美しい歌声をもぎとって、川底の泥のなかへ
引きずり込んでいきました… 』
【舞台挿入歌】カッチーニの『アヴェ・マリア』
てなわけで、美しい言葉に触れたくて、
引っ張り出して読んでいます