出来れば4/12(木)のリサイタルの方も聴きたかったのですが、気が付いた時には既にチケットは完売。
この日のチケットは辛うじて手に入ったのですが、どうやら最後の1枚だった模様。
この日の曲目は、
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
シューベルト/4つの即興曲Op.142 D.935
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
シューベルト/4つの即興曲Op.142 D.935
あくまで自然体で流麗に聴こえながらも、その実入念に練り抜かれたアーティキュレーション、フレージング、ソノリティ、和声感が、やはり素晴らしかったです。
前半のモーツァルトならではの光と影の交錯…、K.332の第3楽章での微細な陰翳の移ろい、K.333の第1楽章第1主題の2回目の提示の密やかな美しさ、第2楽章中間部の低声部がもたらす緊張感の的確な表出。
後半のシューベルトの第1曲に於ける第1主題の孤高の厳しさと第2主題の天上の美しさとの対比、慈しみに満ちた第2曲&第3曲、そして第4曲での焦燥と夢幻との交錯。
アンコールもやはり、シューベルト/3つのピアノ曲D.946~第2曲変ホ長調。
これも美しい叙情性と或る種の厳しさとを兼備した素敵な演奏でした。
山本裕康@celloyasuピリスさんの演奏に関するtweetで埋まる僕のTL。12年ほど前、ポルトガルのピリスさんのご自宅で1週間ほど合宿した事がある。「今から買い物に行くけどその前に一回通してみる?」とエプロンをしたままピアノに向かうという彼女。音楽は生活なんだと言わんばかりの自然体。僕は火曜日に聴きに行く。
2018年04月12日 21:40